C言語は、C++やC#など「C」を名乗る言語はもとより、1990年以降に盛んに使われるようになった各種言語の多くの源流とされている。 では、このC言語自身の起源はというと、一般には下記の系譜であると理解されている。 ところが、「C言語の構造体をめぐって」を まとめるに際して調べてみたところ、この系譜は事実の記述としてあまりにも一面的であり、系譜として「不適切」であると断言しても良いほどであるということが判った。 このことは、「C言語の構造体をめぐって」の2005年5月2日以降この文章の初稿公開日までの版にも簡単に記載していたが、これを独立させて詳論してみることにした。 CPLを起源とする系譜が如何に「不適切」か まず結論を簡単にまとめておくと、以下のようになる。 B言語がBCPLから受け継いだものは、非常に重要な側面ではあるものの、B言語の特徴の一部分に過ぎない。 BCPLからは、CPLか