過酷な労働で社員を使い潰す「ブラック企業」に対抗しようと、若者の職場定着に努めるまじめな企業を応援する取り組みがみられるようになってきた。残業代の明確化など一定条件を満たす中小企業の情報をネット上で公開するなどして、求人面で支援しようとNPO法人の設立が大阪で進む。また、厚生労働省では「若者応援企業」の認定制度をまもなく本格的にスタートさせる。ブラック企業には明確な定義付けがないことから、<ホワイト企業>のリストを作ることで、選別ができるようにするのが狙いだ。(社会部 増田弘輔) NPO法人設立に取り組んでいるのは若者の労働相談にのってきた関西の20~30歳代の約10人。「はたらぼ」の名称で4月上旬、大阪市に認定申請した。事務所は大阪市北区に構える。 代表になる中嶌聡さん(30)は5年前から労働組合の青年部で若者対象の相談に力を入れてきた。「月100時間以上残業しても残業代はゼロ。会社に説