[db tech showcase Tokyo 2015] E27: Neo4jグラフデータベース by クリエーションライン株式会社 李昌桓Insight Technology, Inc.
分散システムにおいては以下の3つの要素のうち2つしか同時に満たすことができない、というCAP定理を提唱したのは、Eric Brewer氏でした。 C:Consistency(一貫性) A:Availability(可用性) P:Tolerance to network Paritions(ネットワーク分断への耐性) 一般にリレーショナルデータベースでは、一貫性(C)と可用性(A)をできるだけ保証する代わりに、ネットワーク分断への耐性(P)を犠牲にしています。ネットワークが途中で切れたり大きく遅延した場合、動作が保証されなくなってしまうわけです。 一方でNoSQLでは一貫性(C)よりも可用性(A)とネットワーク分断への耐性(P)を優先させるものが多く、分散システムでの動作に向いていると説明されます。このようにNoSQLの説明にこのCAP定理がしばしば引用されることになり、NoSQLの普及とと
複合主キーに代えてサロゲートキー(単独主キーの代替キー)を導入すべきかどうか。それはDB設計上の重要な判断事項である。なにしろレコードのアイデンティティである主キーの設定にかかわる問題だ。さまざまなメリットやデメリットを考慮してそれは判断される。その結果、サロゲートキーを導入することもあるし、しないこともある。 ところが、サロゲートキーを強制する(あるいはサロゲートキーを導入しないと開発しにくい)開発基盤がいくつか存在する。具体的には、全テーブルの識別子が"ID"等のフィールド名を持つ単独主キーであることが求められたりする。私に言わせれば、そういう開発基盤は「大盛を強制する牛丼屋」である。メニューにあるはずの「並」を頼むと、あれこれイヤガラセをされる牛丼屋。 この問題に関連して、「サロゲートキーを使わなかったから、ひどい目にあった」という開発者の声を聞いたことがあるかもしれない。心配はいら
A5:SQL Mk-2は複雑化するデータベース開発を支援するために開発されたフリーのSQL開発ツールです。 高機能かつ軽量で、使い方が分かりやすいことを目標に開発されています。 SQLを実行したり、テーブルを編集するほかに、SQLの実行計画を取得したり、ER図を作成したりすることが出来ます。 特徴・機能 OCI接続・直接接続・ADOまたはODBCを介したDBへの接続 Oracle DatabaseはOCI経由の接続・直接接続が出来ます。 PostgreSQLとMySQLは直接接続が出来ます。 Microsoft SQL Serverは、OLE DBプロバイダを直接呼び出した接続ができます。 IBM DB2は、ODBCドライバを直接呼び出した接続ができます。 その他のデータベースは、ADOまたはODBCを利用して接続します。 Oracle, PostgreSQL, MySQLは、A5:SQL
ずいぶん時間があいてしまったけど、大規模コンシューマ向けサービスRDB設計の続き。 僕はこのプロジェクトを自分のRDBの知識を使って革新してやろうと思って臨んだ。 しかし結果として逆に、コンシューマ向けサービスに最適化されたRDBの使い方について教わることになった。 ※ あと、KVSでいいじゃんって言ってる人もいるけど、それはKVS導入の苦労を知らない人だと思う。KVSの苦労は後で書く。 僕らが最近手がけているのは、とても大規模なコンシューマ向けサービスだ。 100万人の契約ユーザが使い、1テーブルに1億レコード以上のデータを貯め、24時間止めることが許されず、 要求から応答までのターンアラウンドタイムが1秒以内という厳しいSLAのサービスである。 中でも僕はDBやフレームワークの設計とアーキテクトっぽいことを担当している。 僕がこの現場に来て、驚愕した文化が2つある それは「Join禁止
DBマガジンのDB2連載の最終回で予告されていたとおり、DB2関連書籍がPDF形式で配布されています! 驚くことに計4冊同時に配布開始で、しかも無料です!(ID登録と、ユーザ情報登録が必要です) - IBMのDB2関連の電子書籍が、翔泳社のWebで公開されました EnterpriseZine (EZ) 4冊のラインアップは以下の通りです。4冊ともPDF形式で、そのうち一冊はePUB形式も用意されています。 おそらくこの本が今回の目玉でしょうね。¥2,310で発売されている紙の書籍と同じ内容が無料になっています。DB2の内部構造とV9.7の新機能についてコンパクトにまとめた書籍です。書籍発売当時のレビューがここにありますので、参考になさってください。 DB2とOracleのアーキテクチャを比較した本です。DB2ではこういう用語や概念のものは、Oracleだとこういう用語や概念になっているとい
ここ2-3年ほど、いわゆる非SQL系データベースがホットな話題になってきています。このムーブメントを総称して「NoSQL (Not-only SQL)」と呼ばれることが多いようです。まるでSQLを否定しているかのような誤解を招きやすい用語ですが、かといってキー・バリュー型データストアや列指向DBを総称できる他の呼び方もないので、このエントリではNoSQLという用語を使うことにします。 OracleやMySQLなどのSQLデータベースが成熟していく一方で、SQLデータベースを特徴づける弱点である柔軟性のなさ、堅牢さと引き換えに犠牲になった更新性能の低さ、スケールアウトの難しさなどから、「何でもかんでもRDB」から「目的に応じた永続化」が模索される流れになってきました。 時を同じくして、キャッシュサーバの世界でも、MemcachedのもつシンプルなAPIの使いやすさが評価される一方、LRUによ
はじめに 木構造と呼ばれるデータ構造の一種があります。1つのルート(根)と呼ばれるノードを始点として、(通常)複数のリーフ(葉)と呼ばれるノードまでを経路で結んでできるデータ構造です。その名のとおり自然界にある「木」の構造ですし、学校時代、確率の授業で樹状図を書いた経験のある人もいるでしょう。 この構造は、私たちの周囲にとてもたくさん存在します。家系図や組織図も木ですし、IT関連の例では、ヒープやRDBのインデックス、ディレクトリ(フォルダ)によるファイルシステムやXMLも木構造です。Webの掲示板でも、最初の書き込みをルートとしてそれに対してコメントがつけられ、そのコメントにまたコメントがつけられるというプロセスで木構造を形成します。ここでは1つの書き込みがノードになります。 このように、IT技術と木構造は切っても切れない関係にありますし、多くの分野で応用されてもいるのですが、実は長い
はじめに 真理値と論理演算の重要性 プログラマやSEのみなさんは、真理値(真偽値)というものをご存じのことと思います。ほとんどの言語が持っている基本的なデータ型で、数学者George Booleの名前にちなんで「BOOL型」とか「BOOLEAN型」とも呼ばれています。コンピュータを利用していると、BOOLEAN型が持つtrue(真)とfalse(偽)の2つの値と、NOT、AND、ORという3つの演算子だけから成るシンプルな演算(論理演算)を行うことが多くあります。これはプログラミング言語だけでなく、コンピュータの回路の基礎にもなっている演算です。 SQLにおける真理値と論理演算 SQLにも、真理値と論理演算が存在します。存在するどころか、WHERE句やHAVING句は、それ全体が論理演算のカタマリです。だから真理値はSQLの根幹をなす重要な要素と言っていいのですが、それにもかかわらず、SQ
DB設計の神ツール「ERMaster」なら、ここまでできる:ユカイ、ツーカイ、カイハツ環境!(11)(1/3 ページ) 無料のEclipseプラグイン「ERMaster」とは データベースのテーブル設計を行うときに皆さんは、どのようにしているでしょうか? いくつかの無料で利用できるツールが提供されているので、筆者はそれらを利用していましたが、最近「ERMaster」と呼ばれるEclipseプラグインの存在を知りました。 ERMasterは、ほかのツールに比べ、直感的で分かりやすいUI(ユーザーインターフェイス)に、カスタマイズ可能な、Excelで出力できるテーブル定義書、辞書機能など痒いところに手が届くERモデリングのツールです。本稿では、このERMasterについてご紹介します。 ERMasterの主な特徴、8つ ERMasterには、主に次のような特徴があります。 【1】直感的で使いや
ER Masterとは? ER MasterはER図を作成するためのEclipseプラグインだ。ER図を作成するためのEclipseプラグインにはClay Mark IIやAmaterasERDなどがあるが、中でもER Masterは高機能でドキュメントも充実しており、イチオシのプラグインだ。 ER Masterは更新サイトからインストールすることができる。 ER Masterを使ってみよう ER Masterをインストールすると、新規作成ウィザードの[ERMaster]カテゴリからER図を作成することができる。ER図の作成時には対応するデータベースを以下の中から選択する。主要なDBについてはサポートされているが、一部のDBのサポートについては開発途上となっているので注意してほしい(筆者の試したところでは、一部のDBを指定した場合、テーブルにカラムを追加しようとするとエラーが発生するといっ
非常に高機能なデータベースモデリングツールを知りました。 - ER Master このER MasterはEclipseのプラグインとして実装されているデータベースモデリングツールなで、機能が大変豊富です。 基本的なER図の作成だけでなく、ビューやトリガー、複合キー、辞書の適用などが可能ですし、リバースエンジニアリングや、詳細なレポート出力の作成など、おおよそモデリングに必要な機能を網羅しています。 作者が日本の方のためメニューもマニュアルも日本語で読めますし、GUIも直感的で使いやすいです。 DB2にも開発中という但し書き付きながら対応しているようで、上記スクリーンショットのように問題なくDB2からデータがリバースエンジニアリングできています。無料で使えますので、ぜひ試してみてください。
Mongoose is a pure-Ruby database management system that is modeled after Rudyard Kipling's Rikki-Tikki-Tavi: small, quick, and friendly. It has an ActiveRecord-like interface, uses SkipLists for its indexing, and uses Marshal to store its data. Development Status: 3 - Alpha Intended Audience: Developers, End Users/Desktop License: Ruby License Natural Language: English Programming Language: Ruby
SQL整形ツール - DML Breaker OracleのDML(SELECT/INSERT/UPDATE/DELETE)を、人が見やすいSQLに整形するツールです。 設計書等の転記やDML解析する場合に、ご利用ください。 なお、Oracle以外は動作の保障を致しかねますが、基本的なDML構文であれば問題ないと思います。 動作確認ページ DMLBreaker3 - Normal 動作確認ページ DMLBreaker3 - Simple インストール インストールは不要です。 HTML+JavaScriptで構成しているため、ブラウザがあればインターネットに接続していない環境でも使用できます。 インストール方法を見る 使い方 基本的な使い方 DMLBreaker.html をブラウザに表示します。 画面上部のテキスト入力エリアにDML(SQL)を入力します。 画面中央の「整形」ボタンを押下
OpenStreetMapへの期待と課題 2009年4月 9日 (これまでの yomoyomoの「情報共有の未来」はこちら) 旧聞に属する話ですが、2月に開催されたオープンソースカンファレンス2009 Tokyo/Spring で「オープンソース地図の時代がやってくる」というセッションに参加しました。 以前このブログで「「G空間」サービスとオープンデータの行方」という文章を書いたとき、最後に OpenStreetMap(OSM)を取り上げたのですが、このプロジェクトについてより知りたいと思ったからです。 OSM は2004年に Steve Coast というプログラマが立ち上げた比較的新しいプロジェクトで、編集可能な自由な地理情報データによって世界地図を作成することを目的としています。Steve Coast は、当時彼が住んでいたイギリスでは自由に利用できる地図情報データがないことに不満を
去る1月23日、AJACS(All Japan Annotator/Curator/System DB administrator)勉強会に参加してきた。 AJACS7 - MotDB 統合データベース講習会:AJACS長津田 開催 - 統合ぐらし(2009-01-23) 以前坊農さんのラボ(?)に突入したときのレポートは以下。もう半年近く前なのか...。 ライフサイエンス統合DBプロジェクトの中に乗り込んできた - ミームの死骸を待ちながら 内容としては、黒川先生と中村先生のプレゼンを挟みつつ、 ライフサイエンス統合データベースプロジェクト-統合ホームページ-LSDB ここの使い方を紹介していく形。以下、メモ。 スケジュール 午前:講演+講習 10:30-12:30 時間 講演者 所属 題目 10:30-11:00 坊農秀雅 ライフサイエンス統合データベースセンター 「統合データベースプ
オフィスの現場でよく使われるMS Officeの製品と言えばExcelが代表になるだろう。そして小さめの業務アプリケーションはAccessを使って構築されることが多い。この二つが便利すぎるために、MS Officeからの離脱が図れないというケースは良くある。 MS Access対抗ソフトウェアだ いきなりでは難しいかも知れないが、これから作るアプリケーションはKexiを使ってみてはどうだろう。これならばLinuxやMac OSXでも利用できる。 今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはKexi、MS Access対抗というべきソフトウェアだ。 KexiはMS Accessライクなソフトウェアで、テーブルを作成し、クエリーを作ったりフォームを作成することができる。データはビジュアル的に編集が可能で、フォームもオブジェクトをドラッグアンドドロップで配置できる。 フォームの作成もドラッグアンド
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