「中学3年の時、親が突然姿を消しました。一緒にホームレスをしていた弟も今は消息不明で、何をしているかはわかりません」 自らの悲運や両親への恨みを強調するでもなく、淡々と心境を語り始めたのは、現在「エアールームテクノロジーズ」の社長を務める大薮雅徳(26)だ。 業界最注目の若きIT経営者 2018年に始めた“家具・家電を月額で借りられる”サブスクリプションサービス「airRoom」は、現在登録会員数が4万人を超えた。「Forbes 30 Under 30 Asia」にも選出されるなど、大薮社長は業界最注目の若きIT経営者の1人だ。 洒落たデザインで人気のバルミューダや、パナソニックなどとも家電分野で提携。家具分野は大塚家具のほか、全国の大小60社以上の企業と提携している。「エアールームテクノロジーズ」はコロナ禍で小売業の不振が続く中、企業とユーザーを直接つなげる“貸し借り市場”の新たなハブと