(約5年前、学生の頃のアルバイト先の話) 住宅街にある焼鳥屋だったのだが、店内やメニューには大量の「じどり」という文字が散りばめられていた。 そのため、お客さん達は「地鶏」を食べているつもりのようであった。 店長が笑いながら事実を告げるまでは、アルバイトの私ですら誤解していたぐらいである。 少し良い物を知っている風に振る舞う学生や社会人のお客さんは、 「やっぱり〇〇(某チェーン焼鳥屋)とは違って地鶏は美味しいなあ!」 「少し高いけど国産地鶏だし、自分へのご褒美ご褒美!」 なんて声を頻繁に(ドヤ顔で)上げていた。 彼らは知らなかっただろう。 新興国の劣悪な環境で育てられたブロイラーを美味しそうに頬張っていたことを。 世間が阪急阪神の話題で盛り上がっており、ふとアルバイト時代を思い出したので書いてみた。 あなたの馴染みの店の焼鳥は本当に「地鶏」ですか?