新刊『世界を動かす人脈』は、『ニューズ・ウィーク』などで紹介の書籍Superclassも取り上げた、話題のビルダーバーグ会議の歴史、グローバル・エリートの生態を日本語で体系的・系統的に書いた本です。アルルの男・ヒロシです。 先日、林秀彦さんの『おテレビ様と日本人』(成甲書房)と言う本を読んだ。林さんといえば、以前は、何度か雑誌『諸君!』に登場し、亡くなった久世光彦氏と日本文化論を展開していて、昔ながらの保守の人なのかと思っていたが、実はオーストラリア暮らしが長く、テレビ業界でもかなりエキセントリックな部類に入るひとのようだ。 林さんの本は、前に『この国の終わり:日本民族 怪死の謎を解く』を読んだ。感性がものすごくとぎすまされていて、いわゆる世界権力層の問題についても、自分の頭で咀嚼して、絶妙な表現で批評する。その後の二冊は、この本に比べれば少し物足りなかった。 それで三冊目の『おテレビ様』