Official Site 自身の女性器を3Dデータで配布し、わいせつ物頒布の容疑で作者が逮捕される事件があった。本人はあくまでアートだと主張しており、メディアは「わいせつ」と「芸術」の対比を軸に報じていたが、あれは単なる三面記事的なネタではなく、何かを象徴する事件だったのかもしれない。 先日、『マテリアライジング・デコーディング』という本が刊行された。 マテリアライジング(materializing)とは「実現する・具現化する」という意味で、ここでは形を持っていなかった情報を物理世界の中で具現化するプロセスの事を指す。同じタイトルの展覧会が開かれており、第1回は昨年6月、第2回は今年7月に東京藝術大学大学美術館で開催された。 本書は、参加した作者の意図をデコード(読み解く)する。 例えばorigamizer。オリガマイザーは紙を様々な形の折り紙にするソフトウェア。三次元の形状を三角メッシ