見た目で人を判断するルッキズム。五輪関係者が女性タレントの容姿を侮辱するような発言をしたことで、あらためて注目されるようになった。言葉としては新しいが、歴史は古い。そんなルッキズムについて考える。 <ルッキズム> 容姿や身体的特徴などで人を判断すること。または、それに基づく偏見や差別。「外見至上主義」と訳されることが多い。1970年代の米国で、肥満を理由とした差別に抗議する運動の中で使われたのが始まりとされる。日本で使われるようになったのは最近で、2018年発行の「広辞苑第7版」には採用されていない。ルッキズム批判を背景にミスコンテストは衰退。上智大では、昨年の学園祭で従来のミスコンを廃止し、男女を問わず出場でき、スピーチなどを競う形に変更した。