デジタル一眼レフカメラでシェア1位のキヤノンが満を持して投入するフルサイズミラーレス「EOS R」。発表会では語られなかった詳細や開発秘話を、キヤノン イメージコミュニケーション事業本部 ICB開発統括部門 ICB製品開発センター室長の原田康裕氏と清田真人氏にうかがいました。 EOS Rの開発秘話を伺った、キヤノンの原田康裕氏(左)と清田真人氏(右) マウント内径はたまたまEFマウントと同じになった ――EOS Rはマウント内径が54mmということで、期せずしてニコンのフルサイズミラーレスカメラ「Nikon Z」の55mmとほぼ同じサイズになっています。従来のEOSシステムと同じ内径ですが、この数字になった理由は何ですか? 清田氏:将来のシステム展開を含めて、マウントの内径や位置、バックフォーカス、レンズ径、カメラのサイズをどうするか念入りに検討してきました。マウントの内径は大きければ大き