日本の敗戦によりパラオは、1947年からアメリカの信託統治領となりました。アメリカ人は現地に想像以上の日本文化が根づいていることに驚き、日本的なものをすべて破壊しました。 みんなで耕した畑は掘り返され、道路もはがされたそうです。南洋神社が取り壊されたのを悲しみ、日本神道にちなんだイシドウロウという名前を子供につけた人もいました。南洋神社は、毎朝村人が集まり、日本海軍岡田中将から「この美しいパラオを一日も早く自分たちの手で治めるようにせよと」と訓示を受けた思い出の場所だったのです。 後に南洋神社は現地人と清流会によって再建されています。 信託統治というのは国連で定められた制度で、その国を独立へと導くために援助、指導するものなのですが、どうもアメリカは、軍事に於いて重要な位置にあるミクロネシアを出来るだけ長く統治下に置き、いずれはアメリカに併合しようと考えていたようです。60年代初頭に作られ