発ガン促進作用の疑いがあるエコナ。「安全性は試験で確認している」と花王は主張するが、肝心の花王自身による研究結果も、グレーであることが分かった。この研究結果は、食品安全委員会でも「閲覧は可能だがコピーはダメ」という奇妙な扱いになっている。 花王にデータ公開を要求したところ「出せない」の一本やり。他所の研究には「まだ中間発表」と文句を付け、自社研究は公開せず、それで「安全と信じよ」と言う花王に、情報公開を迫った。 【Digest】 ◇結論と食い違う、実際の実験データ ◇そもそも差が出にくい実験条件 ◇閲覧はいいがコピーはダメ ◇記事にするなら事前に報告してほしい? ◇国には提出したが、消費者には出せない ◇出せない理由は、勝手に解釈してくれ ◇論文化は、いつになるか分からない ◇情報は出さないが、正確に報道しろ ◇勝手に記事にすれば良い ◇結論と食い違う、実際の実験データ 現在、エコナの発ガ
絶版本。奥付には昭和四十九年八月三十日初版とある。図書館か古本屋をあたるしかないが、探すのにどえらい苦労した──というのも、本書が逢坂剛にとってのスゴ本だから。 彼のプロパティはWikipedia[参照]で得られるけれど、ミステリファンなら紹介するまでもないですな(百舌シリーズはあまりにも有名)。その逢坂剛がベストの一冊として指定してきたのが、「遙かなる星」。 スティーヴン・キングを除き、ふつう作家というのは易々とナンバーワンを挙げないものだが、彼は本当に手放しで誉めている。どこぞの提灯持ちライターではなく、本職のミステリ書きが「このミステリがスゴい」と誉めてるんだから、相当だぜ。ネタ元は日経新聞「半歩遅れの読書術」(2006.1.29)。 ナチス収容所から助け出されたユダヤ娘を故国イスラエルへ送り届ける、オランダ警察の警部の話。安易なナチス告発の書、ユダヤ受難の書よりもよほど胸をうたれる
「文藝春秋」の今月号には、受賞作の全文掲載とともに、おたのしみの「選評」も載せられていました。 以下、抄録です(各選考委員の敬称は略させていただきます)。 高樹のぶ子 「主人公をウツ病にしてしまうと、評価が半減してしまう。女性がウツになり反社会性を発揮するのは、現実には沢山存在することだろうが、文学としては安易な方法だと言わざるをえない」 宮本輝 「選考会の蓋をあけてみると、伊藤たかみ氏の『八月の路上に捨てる』を二人の委員が強く推し、他の委員も全否定の票は入れなかった。○△×で区別すると、二人が○で、他はほとんど△である」 黒井千次 「このところ、候補作品のタイトルがやたらに長くなったのは何故なのだろう」 石原慎太郎 「いつも、新人の新しい感性による新しい作品の刺激を願って選考に臨むが、今回もまた期待外れでしかなかった」 「私は本谷有希子氏の『生きてるだけで、愛。』を一番面白く読めた。主題
絵の超初心者ド下手くそ人間が、20日間絵を描いて感じたこと わたしは、「文の人」だ。絵を描くのは大の苦手。 そんなわたしが、ひょんなことから絵を描き始めた。 そうしたらおもしろくなって約20日間、なにがしかを描きつづけている。 未知の領域での挑戦は、発見が多い。 また、ここまで絵を描けない人間の挑戦は、あまりネッ…
8月15日は特別な日だ。61年前のこの日、日本は敗戦と無条件降伏を宣言し、これにより中国とその他のアジア諸国は、反侵略戦争の勝利が決定した。日本の指導者は本来であればこの特別な日に、アジアの平和を促進するため、戦争の教訓を再認識すべきだ。しかし、日本の小泉純一郎首相は今年の8月15日、A級戦犯を祭る靖国神社へ公然と足を運び、参拝を行ったのである。(新華網記者:コウ冶 包爾文) 小泉首相は2001年4月に首相に就任して以来、すでに6回靖国神社参拝を行っている。これまでの5回は全て8月15日以外の日を選んできた。しかし、今回小泉首相はわざわざこの特別な日を選び参拝を行った。これで5年前の自民党総裁選挙において打ち出したいわゆる「公約」というものを果たしたことになる。しかしこれによって小泉首相はますます間違った道を歩み続けることになった。多くの日本国民の意に反した彼の独断による参拝は、中国
「物語力」で人を動かせ!―ビジネスを必ず成功に導く画期的な手法 スポンサード リンク ・「物語力」で人を動かせ!―ビジネスを必ず成功に導く画期的な手法 人を論理で説得する。その難しさは誰だってわかっている。実際には人は論理だけでは納得しないのだ。この本はビジネスのコミュニケーションやマーケティングにおいて、物語の力を活用せよと説く。 「モノを売り込むには、論理で攻めるよりも、相手を共感させ、感情移入させる「物語」のほうが効果的」。従来の「ロジカル・シンキング」の落とし穴は、人間が純粋にロジカルな存在ではなく、感情を持った非ロジカルな存在だという事実を見落としていることにある。 物語には、単なる論理の理解ではなく、共感、感情移入、想起、想像というプロセスがあるから強いと著者はいう。人類史上最大の説得力を持った聖書は、事実や論理ではなく、物語という形式をとっているではないかという。 「現在」か
3/16放送のNHK「探検ロマン世界遺産」で故宮が紹介されていた。あの重量感のある黄色の瑠璃瓦屋根の連なりが目に入ってくると、心がさわめいて落ち着きを失ってしまう。次の北京行きに心が飛んでゆく。映像で見るのもいいけれど、一度は故宮(紫禁城)を訪れてみることだ。北京の故宮観光のツアーコースは、まず先に天安門広場を案内して、それから天安門前の長安路の地下トンネルをくぐって故宮の内部に進入するのが通常である。天安門広場というのが実に広い。テレビのニュースで見慣れた天安門広場だが、実際に現地に立つと、その途方もないだだっ広さと、広場の上の人の多さに驚かされる。都市の中に設計された広場としてはあまりに広すぎるスペースがそこにある。そしてまた、広場へ行って実感したことだが、他のあらゆるものが市場経済の空間になっている北京で、そこだけは歴然とした社会主義の空間が演出されていた。周囲三方には人民大会堂・毛
行ってはいけない!ニッポン「不思議島」異聞 スポンサード リンク ・行ってはいけない!ニッポン「不思議島」異聞 興味本位で書かれた本なので、学問的な深さは期待できないのだけれど、リアリティのある探検文章がぐいぐい読ませる。昨年、沖縄の聖地の久高島にそれこそ興味本位で訪れた私としては、わくわくして、紹介された島へも渡ってみたくなった。 最盛期に5000人以上の炭鉱労働者が住んだ高層建築の巨大廃墟が残る軍艦島、江戸時代から漁師相手の色街として栄えた渡鹿野島、フィリピンパブだらけの南大東島、土俗信仰や隠れキリシタンの文化が色濃く残る島々、危険生物のいる島々など、プチ探検してみたい島ばかり。 ■軍艦島 Wikipediaの説明 軍艦島 - Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BB%8D%E8%89%A6%E5%B3%B6「 歴史 19世紀に石炭の存
危機の宰相 作者: 沢木耕太郎出版社/メーカー: 魁星出版発売日: 2006/04/01メディア: 単行本 クリック: 20回この商品を含むブログ (34件) を見る 激しくお勧め。必読です。Baatarismさんが取り上げていたのを見て新宿ジュンク堂にて購入。しばらく積読になっていたのだけれど康芳夫の自伝を読んだのがきっかけで優先度を上げて読んでみた(理由は後述)。 1960年代、大蔵省出身の「敗者」3人、首相・池田隼人、エコノミスト・下村治、宏池会事務局長・田村敏雄が、「所得倍増計画」を強力に推進するお話。とにかく面白い! 池田が首相となった1960年は「反安保闘争」で日本社会が非常に不安定となった年で、更に経済成長率も1958年の落ち込みから脱しつつあったタイミングということもあり、どうしても現在の日本の状況と比較しながら読んでしまう。 そうした観点から見て興味深かった点を2つ挙げて
「行燈」はなぜ 「あんどん」と読むか? 宇治に黄檗山萬福禅寺という寺がある。江戸時代のはじめ、中国から日本に渡ってきた隠元禅師の開いた寺であり、「山門を出づれば日本(やまと)ぞ茶摘み唄」という句が詠まれたほど、中国的な雰囲気に包まれた寺である。学生時代にこの寺へ行ったときの入山券が手元にある(右の写真)。意味は分かるのだが、気になるのは、漢字にふられた振り仮名であり、普通の読み方とはかなり異なっている。しかし、中国語を知っている人なら、この読み方が、かなり現代の北京語に似ていることに気づくであろう。隠元の開いた萬福寺では、寺の中のことが万事、当時の中国語で行われ、それが今に伝えられているのである。 達磨大師の開いた禅宗が日本に伝えられたのは、鎌倉、室町時代のことであった。中国では宋、元、明の時代にあたる。日本の禅宗は曹洞宗、臨済宗と隠元のもたらした黄檗宗(臨済宗の分派)の3つに分かれて
中国の中に同縮尺のヨーロッパ(旧ソ連諸国を除く)を入れた。 それぞれ大陸部だけだが、島嶼部を加えても大勢に影響はない。 日本の小学校では、教育漢字といって、6年間に約1000字の漢字を教えることになっている。漢字の本場である中国では約3600字だという。中国の子供はたいへんだと思われそうだが、そうでもない。中国では、「楽」「易」など、ごく少数の例外を除いて、漢字の読み方は一字一種と決まっており、しかもその読み方が、彼らの話し言葉と同じだからである。 これに対して、日本語では、同じ漢字を幾通りにも読む。「生」の字を例にとれば、「せい」「しょう」「いきる」「うむ」「はえる」「なま」「き」があり、「相生(あいおい←おう)」や「桐生(きりゅう)」などという固有名詞まで含めれば大変な数になる。このうち、訓読みが多い理由はすぐ納得できる。訓読みとは、漢字の意味にやまとことばをあてはめたものであり、い
京都の町の随所にある辻地蔵。その周りに子供たちを集め、菓子などをふるまう地蔵盆という行事もある。ともに、新開地である横浜では見られない。 日本の漢字音には呉音と漢音がある。「正」という字を「ショウ」と読むと呉音となり、「セイ」と読むと漢音になる。ここでは両者の見分け方について考えてみたい。 呉音は一言で言って「抹香くさい」。つまり、仏教語という感じがするものが多い。「経文」「成就」「殺生」「勤行」などがその例である。しかし、仏教が日本語に与えた影響は深い。たとえば「人間」という言葉は仏教語である。仏教的な考えではあらゆる生き物(衆生)は死ぬと業に応じて6つのステージ(六道)に生まれ変わるが、そのうちの一つが「人間道」であり、他に「天上道」「修羅道」「畜生道」「餓鬼道」「地獄道」がある。「チクショー、このガキ!」と罵倒するときには、知らず知らずのうちに二つも仏教語を用いていることになる。常
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2006年08月07日15:32 カテゴリエンタテインメント・ネタエンタテインメント・ネタ 庶民的でニューウェーヴな映画『CRAZY STONE (瘋狂的石頭)』 ブログネタ:中国からのブログ に参加中! 映画通の複数の知人に勧められたので、映画館まで足を運ぶことにしました。 舞台は現代の重慶。全編、四川ことば、しかもスラングが飛び交います。中国語の字幕付きとは言え、ディテールまで楽しむことができませんでした。既に正規版のDVDも発売されていたので、買って帰り、自宅で再度鑑賞するハメになりました。テンポの良い"ブラック・コメディ"の秀作です。 今週の動員トップはハリウッドの『パイレーツ・オブ・カリビアン2』のようですが、この『CRAZY STONE (瘋狂的石頭)』(新華網の紹介ページ)も7月中旬には券売ランクで全国トップとなり、公開から1ヶ月で1,660万RMB(2億4,000万円)の興
米Googleは8月14日、同社のブログサービス「Blogger」新バージョンのβ版公開を発表した。 最大の変更点は、記事/写真投稿のスピードアップ。従来、ユーザーが記事を投稿するたびにHTMLファイルを作成していたが、新バージョンでは、記事の投稿時点で行われるのはGoogle側のデータベース情報の更新のみとなるため、短時間で投稿が完了する。該当ページは、ビジターがその記事にアクセスした時点で初めて作成される仕組みという。 また、ブログのレイアウトをドラッグ&ドロップで簡単に作成/変更できるようになったほか、アクセス制御、ラベル、細分化したフィード配信などの新機能も追加した。新バージョンではGoogleアカウントとの統合も行われ、Blogger用に別アカウントを作成する必要がなくなるという。 新バージョンBloggerのβ版は、Webサイトから新しいブログを作成すると使用できる。現Blog
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