北京に設置された、人工雨を降らせるヨウ化銀を上空に打ち上げるための発射装置(2004年5月10日撮影)。(c)AFP 【8月11日 AFP】来年の北京五輪を雨で台無しにしないように、中国の科学者らが空の雲を「消す」実験を始めている。国営通信の新華社(Xinhua)が10日、伝えた。 新華社によると、中国北部の内モンゴル自治区(Inner Mongolia Autonomous Region)の区都フフホト(Hohhot)に8日、数十人の科学者が集合。上空から化学物質を散布し、雲を分散することで雨が防げるかどうかの実験を行ったという。 この特別任務は、2008年8月8日と24日に行われる開会式と閉会式を晴天にすることを目的とした科学研究の一部。 実験は、3つのグループに分かれた30人の技術者が、飛行機でフフホト上空8000メートルを飛行、半径80キロの範囲内で3時間にわたって化学物質を散布し