3月20日に阪神なんば線が開通し、近鉄奈良駅と阪神三宮駅が一本のレールでつながる。両駅を結ぶ近鉄・阪神の相互直通運転が始まり、これまで遠いイメージがあった古都奈良とミナト神戸がぐっと近くなる印象だ。でも、実際のところ、どこまで便利になるの?(大久保直樹) ●JRの方が早い? 16日に発表されたダイヤでは近鉄奈良―阪神三宮間(65・2キロ)は快速急行で最速76分、料金は940円。経路探索ソフト「駅すぱあと」(ヴァル研究所)でこれまでのルートと比較してみるとさすがに早い=表。 だが、近鉄によると、最速は1時間に3〜5本ある快速急行のうち、土曜・休日の一部が対象。所要時間はほかの電車との待ち合わせもあり、平均84分という。近鉄秘書広報部は「時間帯によってはJRなどを使った方が早い場合もある」と言う。 ただ、JR大阪環状線や大阪市営地下鉄を使えば乗り換えは2回必要。「早さより、乗り