2007年11月某日、渋谷のアミューズCQNで『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』を観た。すこし離れた席で、同じ映画を見ていた長岡(id:c_a_nagaoka)と出口付近で合流、顔を見合わせ、互いにうんと頷く(長岡は、このブログを長く読んでくださっている方にはおなじみかもしれないが、ぼくが10年ほど前から日本のアニメについて、とりわけ「エヴァ」について、延々と対話をつづけている人物である。彼の更新する「灰かぶり姫の灰皿」(http://d.hatena.ne.jp/c_a_nagaoka/)は、最高度の言説を扱っているアニメ批評サイトであり、現在も日本アニメをめぐる議論の水準を更新しつづけている)。「ともかく、座れる場所へ」とだけ言うと、あとは二人とも黙って渋谷の坂のひとつを登っていった。渋谷ではよく使っているSUZU cafeに入り、30分ほどそれぞれメモをとる。頃合いをみて、劇場版パンフ
日本題上記、英語原題「Ratatouille(ラタトゥイュ)」のDVDがNetflixでやっと来たので、子供と一緒に見てみた。私はネズミが嫌いなので最初はちょっと引いていたのだが、意外に面白かった。 これまでの「特殊効果」や「CGアニメ」といえば、その技術の使い道がおもに、「宇宙空間やファンタジー世界の壮大なバトル」とか、「巨大なサーキットでの自動車レース」とか、日本の「Always - 三丁目の夕日」のような昔の風景の再現とか、だいたい「壮大なもの」に向かう傾向が強かった。このため、CG映画といえば、戦いや競争の場面がつきもので、ストーリーは画一的に陥りやすかった。このあたりが、「CG嫌い」の人が多い一つの原因ではないかと思う。 しかし「レミー」では、全く違う新しい使い方を思いついた、というところが凄い。「レミー」を見た息子の感想第一声は、「グラフィックがすごくて、食べ物がものすごくおい
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