以前からそうだろうとは思っていたが、今朝のWWDC 2011基調講演で実感した。Appleが目指すコンピューティングの「フロンティア」は、とうの昔にデスクトップの領域にはないのだ。デスクトップOSたるMac OS Xは今後も存続するだろうが、今後OSの開発はiOSを主軸に展開されるだろうし、すでにその体制に移行していることを認めるイベントだったと理解している。 その確証の1つが、Lionの販売方法だ。パッケージ販売は行われず、昨秋オープンした「Mac App Store」経由のみでの提供となる。価格は29ドル、日本での価格は2,600円。Lion Serverは4,300円だが、Xsan込み! 利益率はともかく、この価格では売上高を稼げない(Macの販売台数という制約があるためOSの価格を下げたところで需要が急増するわけではない)ことを考えると、収益源としては重視されていないことがわかる。