20代の2人に1人がフェイスブック、4人に1人がインスタグラムを利用するなど、今や生活と切っても切れない存在となっているソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)。近年は若者だけでなく、40~50代のSNS利用者も急増している。 一方で、普及に伴いSNSに翻弄される人々も増えている。なかでも問題となっているのが「SNSうつ」だ。専門家は、「SNSの利用によって不安感や自信の喪失、うつ状態を訴える人が年々増えている」と警鐘を鳴らす。 SNSの依存性はアルコールやギャンブルに並ぶ ゆうメンタルクリニックの医師・森しほ氏は、「SNSというのは、利用すれば利用するほど『主観的幸福感』を低下させます」と指摘する。 「『主観的幸福感』とは、『周囲と比較して、自分がどれだけ満たされているか』と感じること。SNSで他人の情報に触れる機会が多いと、この主観的幸福感を低下させることがわかっています。また