最近、欧米の経済ブロゴスフィアで、時ならぬリカードの中立命題を巡る論争が巻き起こった。 きっかけは、世銀チーフエコノミスト兼上級副総裁Justin Yifu Lin(林毅夫)が「Beyond Keynesianism and the New Normal」と題された小論で、穴を掘って埋めるようなケインズ政策ではリカードの中立命題の罠に陥ってしまうので、いかに将来の生産性を高めるような財政政策を実施するかが大事、と説いたことにある*1。 そして… そのLin論文にAntoinio Fatásが噛み付き、 そのFatásの批判にEconospeakのpglが賛同し、 それをEconomist's ViewでMark Thomaが取り上げ、 そのエントリを読んだクルーグマンが以前のブログエントリを持ち出してLinを揶揄し、 それを受けてNick RoweがLinを弁護し、 それに対してクルーグマ