2018年に公開(日本公開は11月30日)された本作『ヘレディタリー/継承』は、海外、日本を問わず多くの有力映画メディアや批評家から年間ベスト作品に選出されて(自分も年間4位に選出した)、「2018年を代表する1作」という評価を確立している作品だ。もっとも、アカデミー賞やゴールデングローブ賞といったメジャーなアワードで、本作でキャリア最高の演技を披露しているトニ・コレットが主演女優賞にノミネートさえされなかった事実には、いまだホラー映画というジャンルに対しての根深い偏見があることも痛感させられた。本サイトの読者の中にも、「ホラー映画だから」という理由で本作をまだ観ていない人もいるのではないだろうか。今回、国内でBlu-ray/DVDがリリースされるのを機会に、本作の監督、アリ・アスターが長編デビュー作にしていきなり到達してみせたその「高み」について今一度検証してみたい。 ホラー映画をあまり
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