茨城県東海村にある日本原子力研究開発機構の施設で、必要な許可がないまま核燃料の製造試験を行っていたことが分かり、原子力規制委員会は、審査や検査に合格するまでは核燃料の製造や試験を行わないよう指示しました。 この施設について、19日に開かれた原子力規制委員会の会合で、機構が先月、ウランとプルトニウムを混ぜた「MOX燃料」を製造する試験を行い、その理由として、あくまで製造試験なので使用許可で十分と考えていたことを報告しました。 これに対して、規制委員会は、「MOX燃料」の製造や試験には加工の許可が必要だとして、審査の申請を速やかに行うとともに、審査や検査に合格するまでは核燃料の製造や試験を行わないよう指示しました。 日本原子力研究開発機構は「指示を踏まえて適切に対応します」とコメントしています。 この問題では、原子力規制庁も試験の計画について事前に報告を受けていながら加工の許可が必要だと指摘し