過激派組織IS=イスラミックステートが「首都」と位置づけるシリア北部の都市ラッカについて軍事作戦を進めてきたクルド人勢力主体の部隊は先ほど、NHKの電話取材に対し、市内全域を制圧したことを明らかにしました。ISが標ぼうしてきた「イスラム国家」は、「首都」だとする都市が陥落したことで、事実上、崩壊しました。
トルコ南部ガジアンテップで22日夕、過激派組織「イスラム国」(IS)に加わりにきたという日本人男性(24)が、軍警察に拘束された。トルコ紙ヒュリエット(電子版)など複数のトルコメディアが23日、報じた。治安当局によると、男性はトルコからシリアへ越境し、ISに戦闘員として加わるつもりだったと話しているという。 ISに参加しようとして、日本国外の治安当局に拘束された日本人は今回が初めてとみられる。 治安当局によると、この日本人男性は、ガジアンテップ中心部からシリア国境に接する県南部カルカムシュに向けて移動中、落ち着かない様子だったのに気づいた軍警察に見つかり、取り調べをうけた。 調べに対し男性は「ISに参加するためトルコに来た」と認め、「ISの戦いの役に立ちたい」と話しているという。また、男性の携帯電話からは、フェイスブックを通じてISメンバーと連絡を取り合い、戦闘員になるよう誘われていたこと
戦争や紛争とまでいかなくとも、例えば地べたレベルの喧嘩でも、普通は敵の欲しがるものは与えないのが戦いの鉄則だ。が、どうも対IS戦に限ってはこの鉄則が完全に無視されている。 ローマ教皇はテロを第三次世界大戦の一部だと言い、英国のキャメロン首相はISをヒトラーやナチに例える発言をしている。いくら何でも極端というか、「もっとパンチの利いたタイトルをください」と言われたライターが苦渋の末に思いついたような言葉を教皇や政治指導者まで使わなくとも。と思うが、ISに人質として捉えられ、彼らと共に過ごしたことのあるフランス人ジャーナリストによれば、こうした反応こそがISの大好物だという。彼はこう書いている。 ネット上のニュースやソーシャル・メディアを追い、今回のパリ襲撃後に書かれている様々の反応を見て、彼らはおそらく今「我々は勝利している!」と大声で連呼しているだろう。彼らは、すべての過剰反応、分裂、恐怖
町山智浩さんがTBSラジオ『たまむすび』の中でフランス、パリで起きた同時多発テロについてトーク。コンサート会場を襲撃されたバンド、イーグルス・オブ・デスメタルや、アメリカ国内の反応などについて話していました。 (町山智浩)ということでですね、今日はちょっと予定を変更して、パリの同時多発テロのことについてお話したいんですけど。まあ、どういうことが起こっているか?はだいたいみなさんご存知だと思うんで。まあ、80人以上が射殺されたコンサートホールでコンサートをやっていたアメリカのバンドについて、お話したいんですよ。 (赤江珠緒)ああー。はい。 (町山智浩)いったい何なんだろう?って。バンド名がですね、イーグルス・オブ・デスメタル(Eagles Of Death Metal)っていうバンド名なんですね。イーグルス・オブ・デスメタル。で、デスメタルっていうとみなさん、まあ知ってますよね?ある程度、ど
中東のシリアでアメリカ軍などが過激派組織IS=イスラミックステートに対する戦闘を続けるなか、ロシア軍が対ISを理由に空爆を開始したことについて、アメリカ政府は、空爆の対象がISではなかった可能性があるという見方を示し、内戦をエスカレートさせるとして懸念を表明しました。 空爆についてロシア国防省の報道官は、ISの拠点にある軍用車両や武器の倉庫などが対象だと説明し、プーチン大統領も一連の行動はアサド政権の対テロ作戦を支援するもので、ロシア国内でのテロの防止にもつながると強調しました。 これについてアメリカのカーター国防長官は30日の会見で、ロシアが空爆した地域について「ISがいなかった場所のようだ」と述べ、空爆の対象がISではなかった可能性があるという見方を示しました。また、ロシアが対ISを理由にアサド政権に対抗する反政府勢力を攻撃する可能性を示唆し、「内戦をエスカレートさせる危険がある」と述
米ホワイトハウスは21日、今月18日にイラク北部モスル近郊で実施した空爆で、過激派組織「イスラム国」(IS)のファディル・ハヤリ幹部を殺害したと発表した。ISの最高指導者アブバクル・バグダディ容疑者に次ぐ「副司令官」の立場にあったという。 ホワイトハウスの声明によると、ハヤリ幹部はISの「議会」を構成するメンバーの一人で、イラクとシリア両国の部隊を動かす軍事部門の責任者だった。過去2年間にわたって主にイラクでの作戦を担当し、昨年6月にモスルを制圧した作戦も担ったという。 ロイター通信は調査機関の情報として、ハヤリ幹部はフセイン政権時代の軍幹部で、イラク戦争中に米軍施設に拘束され出所した後、ISの前身にあたる「イラク・アルカイダ機構」に加入したと伝えた。 米軍は今年5月、特殊部隊をシリアに送り、ISで資金調達などを担当していたアブ・サヤフ幹部を殺害。組織の弱体化を図っている。(カイロ=渡辺淳
貴重な文化財の破壊を繰り返している過激派組織IS=イスラミックステートが、シリアの文化財の研究で世界的に知られる考古学者を殺害したことが分かりました。 イギリスを拠点にシリアの内戦の情報を集めている「シリア人権監視団」によりますと、アスアド氏は18日、パルミラの広場に連れてこられ、市民の目の前でISに殺害されたということです。 パルミラにはおよそ2000年前の古代ローマ時代の神殿や円形劇場の跡が残されていますが、ISはことし5月以降、パルミラから政府軍を撤退させて支配下に置いています。ISはイスラム教の極端な解釈を基にシリアやイラクで文化財の破壊を繰り返していて、パルミラでも、すでに2世紀に作られた貴重なライオンの像を壊しています。
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