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![川崎市「保育園落ちた」子が待機児童の200倍の訳](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/933161908540bea6cea38402333a5e4d168c048f/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Ftk.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F5%2Fe%2F1200w%2Fimg_5eecc825db843bfa7fbfd17fda1b7462936731.jpg)
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2018.11.09 Fri Sponsored by 『NEWTOWN 2018』『SURVIBIA!!』 Part.1:ふたつの「川崎」ーー変容する南部、侵犯する北部 「川崎」はふたつの顔を持っている。その地名を聞いたときに、ある人は工場地帯を、またある人はニュータウンという相反する光景を思い浮かべるだろう。もしくはそれらは、刺激的だが治安が悪い土地と、平穏だが退屈な土地というイメージに置き換えられるかもしれない。そして、そういったふたつの側面は、東京都と横浜市に挟まれた細長い形をした7区からなる市の「南部」と「北部」とが、各々、担ってきたと言える。 2017年、神奈川県川崎市の人口は150万人に達した。政令指定都市の規模としては全国7位だが、非県庁所在地という条件をつければ1位、更に増加率に関しては条件なしで1位に当たる。交通の便の良さを生かし、ベッドタウンとして一極集中が進む都心か
社会問題と社会運動の歴史がセットになった街・川崎。2015年に川崎市中1男子生徒殺害事件や川崎市簡易宿泊所火災といった事件・事故が立て続けに発生したこの街には何があるのだろうか。 その背景には「現代日本が抱える大きな問題がある」と言うのは、『ルポ 川崎』著者の磯部涼さんだ。「ここは、地獄か?」という刺激的な帯も目を引くこの本は、発売から半年以上経っても話題になり売れ続けている。 日本の大問題とは何か? 川崎の街から、問題の見えなさ、が見えてくる――。 (聞き手:望月優大) 光と闇が表裏一体 ――『ルポ 川崎』、おもしろく読ませていただきました。まず、取材の拠点となっている川崎区という街について教えていただけますでしょうか。 磯部 地元の不良少年たちは「川崎はしがらみばっかりでクソだ」と言いつつ、「人情味があって暖かい」とも表現します。それは決して矛盾しているわけではなく、どちらも同地が持っ
「川崎区の臨海部で起きていることは、今後の日本で起きることを象徴している」。そう語るのは『ルポ 川崎』(サイゾー)が大反響を呼んでいる、音楽ライターの磯部涼氏。現在、日本のヒップホップシーンで一大旋風を巻き起こしている川崎区出身のBAD HOPを中心に、川崎で生きる若者たちの証言を綴った同書では、我々の想像をはるかに超えるエピソードが多々登場する。磯部氏に川崎のリアル、地域コミュニティが機能し多文化共生が進んでいる理由などを中心に話を聞いた。 ――昨年12月に出版され現在は6刷り。これだけ売れた理由をどう分析されていますか? 磯部:川崎市の人口は2017年に150万人を越えました。都道府県庁所在地を除いた政令指定都市では最も多い。北部はいわゆるベッド・タウンで、近年は中部・中原区の武蔵小杉駅周辺も開発が進み、タワーマンションが次々と建設されている。映画『シン・ゴジラ』でゴジラが襲来したこ
川崎に凝縮された闇と、そこに灯った光 ――川崎は独特な街なのですか? 川崎、中でも川崎区という土地を描くことで、日本の問題点が浮かび上がる。華やかなショッピングモールの横に関東有数の性風俗街・堀之内、日雇い労働者や高齢者の簡易宿泊所が並ぶ日進町、在日外国人のコミュニティ・桜本があり、工場労働者たちのバラック群がルーツの池上町、その背後に京浜工業地帯が広がっている。狭い1つの区の中に実に多様な顔が凝縮された街です。 戦時中は日本の軍需産業を、戦後は経済復興を支え、同時に公害問題に苦しんだ京浜工業地帯。そこに朝鮮半島、最近は東南アジアや南米から工場労働者がやってきてコミュニティを形成した。日本の近代の歩みをそのまま映している。 ――川崎市では2015年に中1殺害事件、日進町の簡易宿泊所火災、老人ホーム連続転落死など世間を揺るがす事件が続きました。 事件そのものの陰惨さもそうですけど、中1殺害事
もしこの国の未来を知りたければ、とっておきの方法がある。川崎を訪れてみればいい。それだけ? そう、それだけ。ただしちょっとした条件付きだ。 いちどだけでなく、なんども通ってみること。そこで暮らす人々と言葉を交わし、できたら友だちになること。 そうすればこの街はかならずあなたに未来の姿を見せてくれるはずだ。 川崎市は人口約150万。東京都と横浜市に挟まれた位置にあり、北西から南東へと細長く連なる7つの区(麻生区/多摩区/宮前区/高津区/中原区/幸区/川崎区)からなる。川崎は北と南に分けて語られることが多い。北部と南部とではカラーがまったく異なるからだ。 ノンフィクションの文脈でいえば、かつて川崎の北部が日本中の注目を集めたことがあった。1980年11月29日、高津区の新興住宅地で、当時20歳だった浪人生が、両親を金属バットで撲殺したのだ。 写真家の藤原新也は、『東京漂流』(朝日文芸文庫)の中
ラップ、ヤクザ、貧困、人種差別──神奈川県川崎を舞台にしたルポルタージュ「川崎」は、『サイゾー』に掲載されるやいなや大きな話題を呼ぶ。若手ヒップホップグループBAD HOPや、ヘイト・スピーチと戦うカウンター団体「C.R.A.C. KAWASAKI」を取り上げ、川崎の過酷な現実を浮き彫りにした。連載をもとに大幅加筆し、『ルポ 川崎』(サイゾー)として刊行されたのを記念して、著者で音楽ライターの磯部 涼氏に話を伺った。 なぜ川崎なのか? ──川崎のリアルを描き、話題を集めている『ルポ 川崎』ですが、音楽ライターの方がこのような「ルポ」形式で書くのはめずらしいのでしょうか。 磯部涼氏(以下、磯部氏):音楽コーナーなのか、ノンフィクション棚なのか、書店は分類に迷う本でしょうね。ただ、欧米では、音楽ライターがルポ形式で書いた本も多いですし、日本でも野田努さんや北沢夏音さんなどの音楽ライターが、同様
「川崎を取材し、描くことによって、現代の日本社会が抱える問題を浮き彫りにできるのではないかと思ったんです」と語る磯部涼氏東京と横浜という、ふたつの大都市の間に位置する神奈川県川崎市。駅近郊には、ショッピング施設の「ラゾーナ川崎」やライブホールの「クラブチッタ」などのスポットもある。 しかし、駅から少し離れた所には風俗店や暴力団事務所が軒をなし、臨海部は犯罪発生率が高く、ドラッグや窃盗などに手を染め、アウトローな道に進む若者も少なくないという。 音楽ライターの磯部涼(いそべ・りょう)氏は、川崎の深層に迫るべく、地元出身のラップグループをはじめとする、川崎カルチャーの担い手に焦点を当てながら取材を重ねてきた。『ルポ 川崎』を上梓した磯部氏に聞いた。 * * * ―元の連載を書くきっかけとなったのが、「川崎中1殺害事件」と「川崎市簡易宿泊所火災」というふたつの事件だったそうですが、なぜこのふたつ
『ルポ川崎』(磯部涼/サイゾー) 以前も書いたが私の祖父母はかつて、神奈川県川崎市南部の桜本というところに住んでいた。 桜本は臨海工業地帯にあって空気が悪く、昭和の頃は工場の塀にペンキで「○日に××を殺す」と書いてあるような場所だった。だから私は訪ねるたびに、「早く帰りたい」と子供心に思っていた。 音楽ライターの磯部涼さんによる『ルポ川崎』(サイゾー)は、臨海地区を中心に川崎で生きる者の姿を描いている。ヤクザやドラッグ、犯罪や貧困などと隣り合わせで子どもたちが育つこの町では2015年、中学1年生が殺害され多摩川の河川敷に遺棄される事件が起こった。 同書の帯に「ここは、地獄か?」とあるように、磯部さんの目にも川崎は地獄と映ったのか。お話をうかがった。 ■川崎は日本が抱える問題を凝縮した町 磯部さんは千葉県千葉市の出身で、これまでは川崎駅前のライブホール・クラブチッタに行くことはあっても、それ
なぜ川崎はここまで“エグい土地”になったのか? 貧困、差別、売春、殺人、ヤクザ、ドラッグ… BAD HOPら不良少年の証言を収集した『ルポ 川崎』著者インタビュー 音楽ライター・磯部涼が放つアウトサイダー感あふれる異色作『ルポ 川崎』(サイゾー)が12月15日に発売される。帯にある「ここは地獄か?」という文字通りに現代のディストピア・神奈川県川崎区を舞台にしたノンフィクションだ。 登場人物には、川崎生まれの若手ヒップホップグループであるBAD HOPのメンバー、ハスリングラップの嚆矢であるSCARSのA-THAG、ゴーゴーダンサー・君島かれん、叫ぶフォークシンガー・友川カズキなど、一癖も二癖もある人物たちが名を連ねる。彼らが川崎について時に熱く、また淡々と語り、それらが詩情に満ちた文章で綴られていく。今回は、著者自身が取材秘話を明かしてくれた。 ■社会問題、ヒップホップ、残虐な事件…… す
磯部涼の著書『ルポ 川崎』が12月15日に刊行される。 1978年に生まれた音楽ライターの磯部涼。主にアンダーグラウンドの音楽やそれらと社会との関わりについて執筆している。著書に『ヒーローはいつだって君をがっかりさせる』『音楽が終わって、人生が始まる』など。 『サイゾー』で連載された『磯部涼の「川崎」』に加筆して、書籍化した『ルポ 川崎』。「川崎市中1男子生徒殺害事件」や「川崎市簡易宿泊所火災」「川崎老人ホーム連続殺人事件」といった事件が続いた川崎の街に光を当て、川崎のラッパーやヤクザ、ドラッグ、売春、人種差別問題などを取り上げたドキュメントとなる。BAD HOP、A-THUG、YZERR、友川カズキをはじめ、地元アーティストの証言や、写真家・細倉真弓による写真を多数収録。初回特典として、AmazonではBAD HOPのT-PablowとYZERRが写ったポストカード、特定書店ではオオクボ
日本有数の工業都市・川崎はさまざまな顔を持っている。ギラつく繁華街、多文化コミュニティ、ラップ・シーン――。俊鋭の音楽ライター・磯部涼が、その地の知られざる風景をレポートし、ひいては現代ニッポンのダークサイドとその中の光を描出するルポルタージュ。 2016年末、クラブチッタでワンマン・ライヴを行ったBAD HOP。 少年は必死に手を伸ばした。スマートフォンのスクリーンの中では、男がマイクを握って、ステージから満員のフロアに語りかけている。少年にとって彼は憧れであり、救いを与えてくれる存在だった。しかし、少年は最前列にいるにもかかわらず、耳もとで発せられる少女たちの叫び声のせいで話の内容を聞き取ることができない。せめてシャッターを押そうとするものの、もみくちゃになってピントが合わない。 そのとき、突然、少年の手からスマートフォンが奪われた。はっとして顔を上げると、壇上から伸ばされた刺青だらけ
日本有数の工業都市・川崎はさまざまな顔を持っている。ギラつく繁華街、多文化コミュニティ、ラップ・シーン――。俊鋭の音楽ライター・磯部涼が、その地の知られざる風景をレポートし、ひいては現代ニッポンのダークサイドとその中の光を描出するルポルタージュ。 ダンス・チームのKING OF SWAGを率いるDee(右)と、その弟であるYusei(左)。 ラップ・ミュージックはダンス・ミュージックでもある。リリックが過酷な現実を描き出す一方、ライムとビートはその中に漲る生命力があることを教えてくれる。 「KONNICHIWA」では、STUDIO S.W.A.G.の生徒たちもパフォーマンス。 「オレたちがはやらせたよ、この街にヒップホップを!」。2016年12月、同文化の新たなメッカとして知られるようになった川崎区を代表するラップ・グループ、BAD HOPは、躍進した1年を締めくくるべく川崎駅前のライヴハ
日本有数の工業都市・川崎はさまざまな顔を持っている。ギラつく繁華街、多文化コミュニティ、ラップ・シーン――。俊鋭の音楽ライター・磯部涼が、その地の知られざる風景をレポートし、ひいては現代ニッポンのダークサイドとその中の光を描出するルポルタージュ。 川崎競輪の場内で紫煙をくゆらす、フォーク・シンガーの友川カズキ。 そこは、ネズミ色の世界だった。川崎駅の東口を出て、通称・市役所通りを1キロほど行くと川崎競輪場にたどり着く。エントランスは平日の昼間だというのにごった返している上、誰もが一様にくすんだ服を着ており、見分けがつかない。「こっちこっち!」。そのとき、よく通る声で呼び止められた。振り向くと、ネズミの群れの中に野犬のような鋭い目つきの男が立っている。 「ここにはよく来るのかって? くだらないこと聞かないでよ」。異形のフォーク・シンガーとして、そして、ギャンブラーとして知られる友川カズキは、
日本有数の工業都市・川崎はさまざまな顔を持っている。ギラつく繁華街、多文化コミュニティ、ラップ・シーン――。俊鋭の音楽ライター・磯部涼が、その地の知られざる風景をレポートし、ひいては現代ニッポンのダークサイドとその中の光を描出するルポルタージュ。 今年4月の出所後、川崎市元住吉のダイニングバー〈Powers2〉で、久しぶりのライヴを披露したラッパーのA-THUG。 隣にいるのはDJ TY-KOH。 彼が登場したのは、午前0時を少し過ぎた頃だった。その日のパーティが行われていたのは、川崎市の閑静な住宅街にあるバーで、そこにまだ夜が浅いうちから続々と、首までタトゥーが入った男たちや、着飾った女たちが集まってくる。客人がドアを開けると、出迎えるのは、DJがかけるラップ・ミュージックと、壁に吊るされたスウェット・シャツの“Welcome to SOUTHSIDE KAWASAKI”というフレーズ。
深掘りするとかなり面白い街「川崎」。この街はクラフトビール天国 東京と横浜のちょうど中間に位置し、独自の文化圏を形成する川崎の街。 夜になれば街並みは一際ディープさを増し、高層マンション群の近くには歓楽街のネオンがきらびやかに光る。 一見するだけだと、ガラが悪いとか、川崎国とか、怪しいお店が多いなどと言われがちではあるものの、深掘りしてみると実はかなり奥深くて面白い街なのです。 少し話は飛びますが、皆さんはクラフトビールの世界で川崎の街が注目されているのをご存知でしょうか? 川崎にはクラフトビールを自ら醸造する醸造所(ブリュワリー)が多くあり、まさにクラフトビール天国とも言えるような場所になっているのです。 今回は各地からクラフトビールを飲みに訪れるファンもいるという川崎、チネチッタ通りにあるクラフトビアバーへ足を運んでみたいと思います。 自社の醸造所だから作りたてクラフトビールが飲める
日本有数の工業都市・川崎はさまざまな顔を持っている。ギラつく繁華街、多文化コミュニティ、ラップ・シーン――。俊鋭の音楽ライター・磯部涼が、その地の知られざる風景をレポートし、ひいては現代ニッポンのダークサイドとその中の光を描出するルポルタージュ。 深夜、川崎駅近くの某所でヴィデオ撮影を行う大富たち。 最終電車が去ると、川崎駅周辺にはもうひとつの世界が立ち上がる。ついさっきまで帰宅者でごった返していた東口は静まり返り、地下道の入口は路上生活者たちのベッドルームと化す。隣接したショッピング・センターのショーウインドウの前ではダンサーたちが練習に励み、テラスへと続く階段では外国人市民が座り込んで缶ビールをあおる。彼らは、まるで、昼間の世界では使い道が決めつけられている場所を、夜の暗闇に紛れて思い思いにリノベートしているかのようだった。 しかし、その様子を疎ましく思っている人間もいるようで、弁当入
日本有数の工業都市・川崎はさまざまな顔を持っている。ギラつく繁華街、多文化コミュニティ、ラップ・シーン――。俊鋭の音楽ライター・磯部涼が、その地の知られざる風景をレポートし、ひいては現代ニッポンのダークサイドとその中の光を描出するルポルタージュ。 川崎駅近くのタワーマンションから見下ろした川崎サウスサイドのランドスケープ。 あたし達の住んでいる街には 河が流れていて それはもう河口にほど近く 広くゆっくりよどみ、臭い 河原のある地上げされたままの場所には セイダカアワダチソウが おいしげっていて よくネコの死骸が転がっていたりする “River's Edge(川縁)”という長閑な題名を付けられたそのコミック・ブックは、しかし、以上のような不穏なモノローグで始まる。今からもう22年も前になる94年6月に単行本が発売された岡崎京子の『リバーズ・エッジ』(宝島社)は、彼女の代表作のひとつで、同作
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