「カット盤」のLPレコードというものが昔はあった。今もあるかもしれないが、CDのカット盤はプラケースに穴をあけるという荒技が必要なためか、あまり見かけない。アナログ盤のLPレコードの時代、在庫を処分するために、問屋やメーカーが、LPレコードのジャケットの一部を切り取ったり、穴をあけたりして、故意にジャケットを傷つけることにより価値を落とし、安価で市場に流すLP盤がいわゆるカット盤だった。たぶん日本国内にはこのシステムはあまりなかったはずで、主に輸入盤で、70年~80年代に、輸入盤屋で流通したものである。LP盤自体には傷はつかないため、安価でレコードが入手できる手段として、金のない若い時代には、このカット盤は重宝した。 本当のことを言えば、コレクター気質であるから、ジャケットに傷がついているのは嫌だった。でもとにかく量を聞きたいため、カット盤と正規流通盤の両方があれば、とりあえずカット盤を買
what's new ............................. 29 nov 17 Molly Drake さんのリリース情報です。2017年12月4日に、詩歌集+2CDの限定版ハードカバーブック --- > 06 nov 14 8月初めの記事なので、本当に遅ればせなのですが、この news セクションで再三ご紹介している限定版『Remembered For A While』にアナログで付属する John Peel セッションの5曲のうち、「Cello Song」が The Giardian 誌のウェブ版記事上で独占先行公開 --- > 12 sep 14 amazon.co.jp に問い合わせていた『Remembered For A While』の限定版の予約受け付けについて何日か前に回答が --- > 01 sep 14 『Remembered For A While
【解題】 この三村京子さんのレポートで扱われているニック・ドレイクを、僕は三村さん自身の薦めで聴きはじめた。今年の春ちょっと前だ。当然、ドレイクには神話がつきまとっていた。70年代初頭、高い注目を集めながらも、音楽シーン自体に馴染めない。鬱病なのだ。抗鬱剤を摂取するうち人嫌いが昂じ、アルバム制作に変調が生じる。評価を得た一枚目の張り詰めた抒情にたいし、2枚目のオーバープロデュース・アルバムのなかにドレイクはいない。三枚目はドレイクがやや調子を取り戻したが、曲作りで覚えただろう苦悩がまざまざと伝わる。曲数が少なく収録時間がアルバムとして極度に短いほか、詞のないインストゥルメンタル曲も目立つ。アルバム全体の存在論的な「痩身」性が歴然としている。で、ニックはその僅かのち、まだ20代半ばで夭折する。鬱病自殺ではなかったが、かぎりなくそれに近かった。死の直後はほぼ埋もれていた存在だったが、時代を経る
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