「カット盤」のLPレコードというものが昔はあった。今もあるかもしれないが、CDのカット盤はプラケースに穴をあけるという荒技が必要なためか、あまり見かけない。アナログ盤のLPレコードの時代、在庫を処分するために、問屋やメーカーが、LPレコードのジャケットの一部を切り取ったり、穴をあけたりして、故意にジャケットを傷つけることにより価値を落とし、安価で市場に流すLP盤がいわゆるカット盤だった。たぶん日本国内にはこのシステムはあまりなかったはずで、主に輸入盤で、70年~80年代に、輸入盤屋で流通したものである。LP盤自体には傷はつかないため、安価でレコードが入手できる手段として、金のない若い時代には、このカット盤は重宝した。 本当のことを言えば、コレクター気質であるから、ジャケットに傷がついているのは嫌だった。でもとにかく量を聞きたいため、カット盤と正規流通盤の両方があれば、とりあえずカット盤を買
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く