ルー・リード 追悼の言葉 ©Yuichi Hibi ルー・リードは、20世紀後半を代表する芸術家の一人だった。彼が音楽界に与えた影響はビートルズや、現代音楽の世界でのピエール・ブーレーズくらい大きかったかもしれない。 彼の魅力は、僕にとってはまず、言葉を語り歌う詩人・ヴォーカリストとしてだった。ルー・リードは、歌の発声練習をしてきた人ではなかった。デヴィッド・ボウイの方が、歌手のとしての歌ははるかに上手いと、皆は感じるだろう。しかし、詩の内容を感じさせる歌の語り方がある。僕はそれをまず、ルー・リードから学んだと思う。こうした歌い方をしながら、歌手としての発声練習を続ければ、これほど強いものは中々ないだろう。デヴィッド・ボウイやU2のボノは、ルー・リードの歌からの影響をポップスの伝統的な歌い方の中に包んだ。 ルー・リード以前に、『ヘロイン』、『毛皮のヴィーナス』等の歌詞をポップ・ソングとして
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