上司から罵声を浴びせられたり、顧客に酷い扱いを受けるのは結構特定の人に集まってしまうものである。 それは彼らが運が悪かったり、仕事ができなさすぎるからなのだろうか。いや、そうではない。そのようなひどい仕打ちを誘発しているのは彼ら自身である。 この本質は当人たちの信念のなさ、生き様にあるのだと思われる。 元外資系銀行トレーダーの藤沢数希氏の著書「外資系金融の終わり―年収5000万円トレーダーの悩ましき日々」には次のような一節がある。 最初は、そうやってITをぶん殴るトレーダーやセールスを見て、僕のような謙虚で、ある意味でいい人すぎるトレーダーは、絶対にああいう傲慢な人間にはなりたくないと思った。でも、しばらくすると、僕もITを怒鳴りつけ、時に××るようになった。ITは多数の仕事を詰め込まれていて、いつもトレーダーやセールスに早くやるように急かされている。そんなITにふつうに頼んだだけだと、後
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