拙著『ナース・ウィズ・ウーンド評伝』(DU BOOKS刊)にはNurse With Wound以外にも、80年代ロンドンのアンダーグラウンド・シーンで活動していたアーティスト/バンドの名が挙がる。アンドリュー・マッケンジーと、彼のプロジェクト「The Hafler Trio」についてはほぼ言及しないままだったので、補完もかねて今回は同氏について書いた。 参考資料として最も有益であったのは2020年に公開されたメディア『Tone Glow』内のロング・インタビューである。本記事と重複する内容も多いが、なにぶん長いため、日本語化もかねて情報を整理したと考えてほしい。 コンセプトとムーレンビーク博士「音響研究者」のような肩書が添えられがちなアンドリュー・マッケンジーだが、その出自は所謂アカデミックなものではない。好きなレーベルはジェスロ・タルなどをリリースしたChrysalis、最初に買ったレコ
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