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ブックマーク / note.com/metakit (5)

  • さよなら、松村雄策。|橘川幸夫

    松村雄策が亡くなった。 1. 2022年3月12日の午後、渋谷陽一からメールがあって、自宅療養中の松村のところに見舞いに行ってくると。今日は行けないので、明日にでも行きたいと伝えてくれ、と頼んだ。 松村が倒れて、渋谷は、高額費用なのだと思うが、最先端の遺伝子治療を松村に受けさせていた。末期癌の人たちに効果があるのだが、松村は副作用がきついといって、やめてしまった。 松村はものすごく強い男だが、同時に弱虫である。松村の親父は、ボクシングの戦後初の世界チャンピオンである白井義男が勝って、リング上でセコンドに肩車されている時の、セコンドである。松村の故郷の大森で酒を飲んでいると、「おまえの親父は喧嘩が強いんで有名だった」と言われたのが、松村の自慢であった。 プロレスが好きで、路上での武勇伝もたくさんあり、ロッキング・オンで一番、でかくて、大酒飲みの無頼派である。でも、同時に、繊細すぎるほど繊細な

    さよなら、松村雄策。|橘川幸夫
  • 佐野氏問題が終わらない。|橘川幸夫

    1.祭りは終わらない 佐野氏問題は、潔白を証明しようとすればするほど、新たな疑惑が発生して、泥沼化している。そもそもの問題がなんなのか、佐野氏や大会組織委員会は、自覚していないのだろうか。 五輪エンブレム「原案公表しない」…大会組織委 「同委員会は当初、このデザインを使おうと世界中の商標を確認したが、似たようなデザインが見つかったため、佐野氏に修正を求め、7月に発表されたデザインに落ち着いた。」とあるが、普通は、似たようなデザインが発覚した段階で落選か、入選取り消しになるだろう。確かに、以下のようなこともある。 東京五輪の開催決定! 招致ロゴのデザインにこめられた意味とは? 招致ロゴは、女子美の学生が入賞して、それを故・榮久庵憲司さんが率いるプロ集団のGKデザイングループがブラッシュアップしたという。しかし、佐野氏は、学生ではない。業界を代表するクリエイターが、このような添削を受けるような

    佐野氏問題が終わらない。|橘川幸夫
  • デザイナー佐野研二郎氏の諸問題について(2)デザイナー諸氏へ|橘川幸夫

    佐野研二郎氏の問題が止まらない。今年のネット界隈は、岡田斗司夫氏の女性問題から始まったが、どうもサノケン問題も、それと同じような個別事象の真相解明みたいな祭りになっている。調べる側が「黒の印象」で調べるわけだから、たくさん仕事した分、アラはいろいろ出てくるだろう。しかし、佐野さんたち、パクルにしても、あまりに芸のないパクリであることが情けない。

    デザイナー佐野研二郎氏の諸問題について(2)デザイナー諸氏へ|橘川幸夫
  • デザイナー佐野研二郎氏の諸問題について|橘川幸夫

    一躍、世の中への認知度を高めてしまった、佐野研二郎さん。オリンピックのエンブレムに選ばれなければ、一部の狭い業界内では、誰もが知るデザイナーで済んでいただろう。佐野さんとは面識はないが、写真で見る限り「良さそうな人」という雰囲気は伝わってくる。業界の後輩や仲間が、弁護に回ったことからも分かるように、人望もあったのだろう。 インターネットは、個人個人の集合体である。これがこれまでにはなかった情報環境である。業界や小さな伝統的な人間関係の中で成立した評価やルールや常識が通用しない。通用しないどころから、そうした閉鎖的環境を前提とした言辞や論理は、攻撃の対象になる。古いメディア環境では、こうした小さな業界が、大手メディアと結合して、一方的に情報を流していた。「進歩的文化人」と呼ばれた「小さな村」としての勢力の内部での論理や評価は、インターネットの個人からすれば、自分勝手な言い分に見えるだろう。そ

    デザイナー佐野研二郎氏の諸問題について|橘川幸夫
  • 出版構造論ノート(3)新しい次元に来たソーシャルメディア。「note」についての一考察|橘川幸夫

    ★このテキストは、他媒体用に書いたのだが、「note」を使ったことのない人には分かりにくいだろう、ということで、こちらで公開することにしました。 1.平時のFacebook、乱世のTwitter メディアは、1点から世界に向けて放送する「1対n」の方式と、「1対1」のコミュニケーション手段である通信との2つの方式があり、それぞれ進化してきた。江戸時代の高札などは、藩主が統治する民衆に広く告知するものであり、中世のイギリスでは「タウンクライアー」という職業があり、さまざまな情報を大声で叫びながら町中を走ったそうである。この方式はやがて瓦版や新聞になり、ラジオ、テレビと進化してきた。通信の方は、古代の狼煙通信やドラム通信があり、やがて飛脚になり、近代になると郵便制度が発展した。インターネットとは、まさに、放送と通信を融合するものであり、「個人から個人に伝えるべき通信」を同時に「全世界に放送」す

    出版構造論ノート(3)新しい次元に来たソーシャルメディア。「note」についての一考察|橘川幸夫
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