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Interviewと映画に関するtxmx5のブックマーク (308)

  • 河合優実さん「その作品が出ることで、少しでも世界がよくなってほしい」/映画『あんのこと』インタビュー | ファッション雑誌『リンネル』の読みもの

    「私のところに来たからには、もう大丈夫だよ」。 実在の事件をもとに作られた映画『あんのこと』で河合優実さんが演じたのは、幼い頃から実母に虐待を受けて育ち、21歳で薬物依存症となっていた主人公の杏。脚を読んだとき、河合さんは杏にそう語りかけずにいられなかったと振り返ります。 「最初に脚を受け取ってすぐに、『私がこの役をやるべきだ』『絶対に届けなきゃ』と思ったわけではないんです。そんなに簡単なものではありませんでしたから。それでも、この女性を私が守りたいと思ったし、これから心の中で彼女と手を繋いでやっていこう、という気持ちになったのを覚えています」 俳優として、役のモデルとなった女性を守る。それは、できる限り相手を尊重することでもあったそう。 「普段の私は美味しいごはんもべられるし、愛情をくれる家族もいる。ジャーナリストや誰かを支援する仕事に就いているわけでもありません。俳優という立場か

    河合優実さん「その作品が出ることで、少しでも世界がよくなってほしい」/映画『あんのこと』インタビュー | ファッション雑誌『リンネル』の読みもの
  • 「杏の人生に思いを馳せてくれたらうれしい」入江悠監督&河合優実が覚悟を持って挑んだ『あんのこと』|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS

    インタビュー 2024/6/6 16:30 「杏の人生に思いを馳せてくれたらうれしい」入江悠監督&河合優実が覚悟を持って挑んだ『あんのこと』 2019年のデビュー以来、数々の映画賞に輝き、ドラマ「不適切にもほどがある!」ではお茶の間にもその名を轟かせるなど、いまもっとも注目の俳優の1人となった河合優実。映画『あんのこと』(6月7日公開)では、幅広いジャンルの作品を手がけ、社会の片隅で必死に生きる人を見つめてきた入江悠監督とのタッグが実現。実在の女性をモデルに、虐待の末に薬物に溺れながらも、更生の道を歩み始めた矢先にコロナ禍によって運命を変えられていく主人公、杏の苦悩、そして彼女の生きようとするエネルギーまでを鮮やかに体現し、観る者の心を奪う。壮絶な人生を辿った女性の人生映画化するうえで覚悟したことや、作を通して感じた映画の力について、入江監督と河合が語り合った。 2020年の日で現実

    「杏の人生に思いを馳せてくれたらうれしい」入江悠監督&河合優実が覚悟を持って挑んだ『あんのこと』|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
  • 河合優実インタビュー 本当に彼女は実在したんだということを凄く感じて演じた『あんのこと』 - otocoto | こだわりの映画エンタメサイト

    『SR サイタマノラッパー』(2008)から『22年目の告白 ―私が殺人犯です―』(2017)、『ギャングース』(2018)など、人間の熱力を映画に焼き付ける入江悠監督の新作は実話がベース。作『あんのこと』はある少女の壮絶な人生を綴った2020年6月の新聞記事に着想を得て撮りあげた人間ドラマです。貧困家庭に生まれ育ち、刑事との出会いによってドン底の生活から這い上がろうとした【香川杏】の姿を、『サマーフィルムにのって』(2020)や『由宇子の天秤』(2020)、今年放送となった「不適切にもほどがある!」など多岐に渡り活躍する河合優実が熱演。共演に佐藤二朗、稲垣吾郎と興味をそそるキャスティングです。今回は、ドラマに映画と多忙を極める主演の河合優実さんにお話を聞きました。 ――作のベースなった新聞記事を河合さんは読まれたと伺いました。その時、どんな感想を持たれましたか。 はい、読みました。

    河合優実インタビュー 本当に彼女は実在したんだということを凄く感じて演じた『あんのこと』 - otocoto | こだわりの映画エンタメサイト
  • 「僕には『説明責任』があるんです」異色のヒット『あんのこと』入江悠監督インタビュー | Numero TOKYO

    映画『あんのこと』が話題だ。新聞に掲載された1の新聞記事を基に描いた一人の女性の物語。公開は6月7日と記事執筆時点ですでに2週間以上の時間が経過しているが、評判が口コミで広がって満席になる劇場も出ている。 実話ベースであることの物語の強度。河合優実、佐藤二朗、稲垣吾郎といった俳優たちの熱演。そして淡々と登場人物に寄り添う演出の確かさ。この映画がヒットする要素はいくつか思いつくが、果たして──異色のヒットが続く『あんのこと』のことを、監督・入江悠に聞いた。 ※この記事はネタバレを含みます。 ──『あんのこと』は事実に基づくフィクションだと思いますが、まるでドキュメンタリーを観ているような手触りがありました。監督はどのようにこの映画を作り上げたのでしょうか。 「『あんのこと』には目を覆いたくなるようなシーンが出てきますが、そういったシーンは俳優たちに心理的な負担を強います。そのため、撮影の環

    「僕には『説明責任』があるんです」異色のヒット『あんのこと』入江悠監督インタビュー | Numero TOKYO
  • 『あんのこと』入江悠監督 スタッフ皆が河合優実に惚れていた【Director’s Interview Vol.409】|CINEMORE(シネモア)

    コロナ禍の日で一人の少女が命を絶った。この実際に起こった事件をモチーフに映画化されたのが、作『あんのこと』だ。河合優実を主演に迎え、入江悠監督が手掛けたこの作品は、私たちが経験したコロナ禍を淡々と反芻していく。映画を観ていると、自分たちが経験したこと、自分たちの知らなかったこと、それら全てがあっという間に風化しかかっている事実に驚かされる。そして悪気なく無為に過ごしてきた日々を自問することとなる。 映画の主人公・杏としてそこに存在した河合優実を、ドキュメンタリーと見紛う手法で捉えたこの作品、入江監督はいかなる思いで作り上げたのか。話を伺った。 『あんのこと』あらすじ 21歳の主人公・杏(河合優実)は、幼い頃から母親(河井青葉)に暴力を振るわれ、十代半ばから売春を強いられて、過酷な人生を送ってきた。ある日、覚醒剤使用容疑で取り調べを受けた彼女は、多々羅(佐藤二朗)という変わった刑事と出会

    『あんのこと』入江悠監督 スタッフ皆が河合優実に惚れていた【Director’s Interview Vol.409】|CINEMORE(シネモア)
  • 「正直、もっと怒られると…」 映画『あんのこと』の入江悠監督が語る、“実話をもとにした物語”を描いた葛藤。「この子のことを描く以上は自分は一生背負うことになる」 | 集英社オンライン | ニュースを本気で噛み砕け

    感動ポルノとの距離感──昨日2度目の『あんのこと』を鑑賞してきました。公開から2週間経ちますが、ほぼ満席で、終わったあとに余韻を噛み締めて座ったままの人が多かったのが印象的でした。大反響を受けてどのように感じていますか? 入江悠監督(以下同) 正直、もっと怒られると思っていました。当事者の方や近い状況の方々に、“ふざけんな、実態はこんなんじゃない”みたいな批判を受けるだろうと。だけど、そういう方にはまだ届ききっていなくて。それで戸田さんの書かれたレビューを読んで、この映画がもともと持っている暴力性みたいなものを的確に指摘してくださっていたことに感動したんですよね。 ──実際の事件や社会問題について扱った映画で、感動ポルノ的なアプローチを取っているものとか、もっと怒られなきゃいけない作品がやまほどあるとは思うんですよ。 脚を書くとき、なにが感動ポルノでなにがそうじゃないのかを見極めたいと思

    「正直、もっと怒られると…」 映画『あんのこと』の入江悠監督が語る、“実話をもとにした物語”を描いた葛藤。「この子のことを描く以上は自分は一生背負うことになる」 | 集英社オンライン | ニュースを本気で噛み砕け
  • 『あんのこと』入江悠監督×高橋ユキ対談 悲劇の事件を作品として扱う難しさと覚悟 | NiEW(ニュー)

    2020年5月。社会に閉塞感が立ち込め、人とのつながりや拠りどころが絶たれていったコロナ禍に亡くなった、1人の女性がいた。 プロデューサーが目にした1つの新聞記事をきっかけに、監督を務めた入江悠がその思いに共鳴したことからつくられた映画『あんのこと』は、実在したある女性の人生に基づいている。 個人では抱えきれない問題に「自己責任」を求める風潮や、弱い立場に置かれた人ほど不十分なシステムの影響を受けやすいこと、苦境にあえぐ人々がいるなかで勇ましく空虚な「希望」が掲げられること――。『あんのこと』は、そのような現在の社会のいびつさや、人が抱え持つ複雑さを、コロナ禍を背景に、香川杏(河合優実)という女性の人生に寄り添いながら描いている。 今回、監督の入江悠と、ライターの高橋ユキの対談を実施。薬物更生者のための自助グループをつくり、杏を支援しながらも、自助グループの参加者に性加害を行っていた、多々

    『あんのこと』入江悠監督×高橋ユキ対談 悲劇の事件を作品として扱う難しさと覚悟 | NiEW(ニュー)
  • 河合優実が語る『あんのこと』。薬物依存や過酷な家庭環境……現実のなかに映画が見出した「救い」 | CINRA

    飛ぶ鳥を落とす勢い、というお決まりのフレーズが、いまこれほどリアルにハマる新鋭俳優もほかにいない。そう、現在23歳の河合優実だ。2019年のデビュー以来、卓越した演技力や存在感で業界内外の注目をぐんぐん集め、2022年には『由宇子の天秤』(監督:春雄二郎)や『サマーフィルムにのって』(監督:松壮史)などの演技で『キネマ旬報ベスト・テン』新人女優賞、『ブルーリボン賞』新人賞、『ヨコハマ映画祭』最優秀新人賞を獲得。今年(2024年)は宮藤官九郎脚のTBSドラマ『不適切にもほどがある!』の“昭和の高校生”純子役で大ブレイクを果たし、幅広い層におなじみの顔となった。 さらに5月、『第77回カンヌ国際映画祭』監督週間に正式出品され、国際批評家連盟賞に輝いた主演作『ナミビアの砂漠』(監督:山中瑶子)も今年夏の公開が予定されている。人の芝居もさることながら、出演作の質の高さに定評があり、最前線に

    河合優実が語る『あんのこと』。薬物依存や過酷な家庭環境……現実のなかに映画が見出した「救い」 | CINRA
  • 貧困、DV、孤立、コロナの爪痕描く『あんのこと』「悲劇を消費しない」に河合優実さんはどう応えたか【インタビュー】

    貧困、DV、孤立、コロナの爪痕描く『あんのこと』「悲劇を消費しない」に河合優実さんはどう応えたか【インタビュー】 2020年、コロナ禍の日で実際に起きた事件をモチーフにした入江悠監督の映画『あんのこと』。つながりを絶たれた絶望の中、必死にもがく女性を「ふてほど」で注目を集めた河合優実さんが見事に演じ切った。

    貧困、DV、孤立、コロナの爪痕描く『あんのこと』「悲劇を消費しない」に河合優実さんはどう応えたか【インタビュー】
  • 「趣味も将来の夢も特にナシ。彼氏はとりあえずいて…」19歳でデビュー、史上最年少でカンヌ受賞した女性監督がとらえる“ふつうの女の子”像 | 文春オンライン

    もしあなたが20代なら、この映画は絶対に観てほしい。あるいはこれから20代になる人も、かつて20代だった人も。9月6日(金)に公開される『ナミビアの砂漠』は、2020年代の日の街で生きる若者の生活や人間関係を、そのままスクリーンに映し出したような作品だ。 21歳。仕事は脱毛サロンのスタッフ。趣味は特にナシ。将来の夢も特にナシ。彼氏はとりあえずいて、泊まれる部屋がほかにもある。いつも一緒なのはケータイとタバコ(紙ときどき電子)。そんな主人公カナを、俳優・河合優実が自然に演じている。 そして、脚と監督を務めたのは、19歳のときに初めて手掛けた『あみこ』(2017年)がベルリン国際映画祭をはじめ各国の映画祭で評判となり、一躍その名を知らしめた山中瑶子。格的な長編第一作となった作も、今年のカンヌ国際映画祭で独立賞の一つである国際映画批評家連盟賞を受賞しており、「若き才能が爆発した傑作」と絶

    「趣味も将来の夢も特にナシ。彼氏はとりあえずいて…」19歳でデビュー、史上最年少でカンヌ受賞した女性監督がとらえる“ふつうの女の子”像 | 文春オンライン
  • 河合優実、静かなる大ブレイク──映画『ナミビアの砂漠』インタビュー

    「私自身は、まだまだ知らない世界だらけという意識でいます。『月9』のような、どメジャーな番組はまだ経験していませんし、Netflixなどの配信作品もやったことがありません。NHK連続テレビ小説『あんぱん』でご一緒する北村匠海さんは、『幽☆遊☆白書』で3年もの長い期間を費やしたと伺いました。実は、これまでは“河合さんも一緒に考えよう”というタイプの監督とのお仕事が多く、厳しいまでに俳優の表現と向き合う監督の現場に飛び込んだら、今までにない発見があるのではないかと思っています」 順風満帆過ぎる出世街道を歩んでいるように思えるが、人は「俳優として育っていく道がどんどん多様化している気がして、レールがないからこそ迷いがある」と吐露する。「この道を進めば大丈夫」という“必勝の型”がない現代は、自由度が上がるぶん自己判断にゆだねられる局面も多い。何を選び、いつ立ち止まり、どこに懸けるのか──。ただガ

    河合優実、静かなる大ブレイク──映画『ナミビアの砂漠』インタビュー
  • 映画『ナミビアの砂漠』山中瑶子監督にロングインタビュー

    映画『ナミビアの砂漠』山中瑶子監督にロングインタビュー自己責任を押しつける社会に疑問を投げかける。「混沌として怠惰でいることは別におかしくない」 ワガママで暴力的で、口を開けば出まかせばかり。傍若無人な主人公カナを中心として、とびきりエッジィに、けれども細やかに、現代日をサバイブする若者たちの肖像を切り取った『ナミビアの砂漠』(9月6日公開)。作は山中瑶子監督やクルーの、“面白いものをつくる”というシンプルな情熱であふれている。その背景にある問題意識や、込めた思いについて、27歳の俊英がいま紡ぐ言葉の記録。 ──5月のカンヌ国際映画祭では、国際映画批評家連盟賞の受賞おめでとうございます。一度カンヌを後にして、パリ旅行中に呼び戻されたんだとか? そうですね。カンヌの喧騒から抜けて、パリに着いたばかりのときに電話をもらいました。「なんかの賞を取ったようです」と。パルム・ドールなどオフィシャ

    映画『ナミビアの砂漠』山中瑶子監督にロングインタビュー
  • 山中瑶子監督が語る『ナミビアの砂漠』。奇跡の縁を持つ河合優実との共作は社会との苦闘 | NiEW(ニュー)

    映画監督・山中瑶子。生前の坂龍一も激賞した『あみこ』(2017年)で一躍、注目を浴びた才能だ。そんな才能に心惹かれた人物がもう1人。それがドラマ『不適切にもほどがある!』や映画『あんのこと』『ルックバック』に出演し、大活躍する俳優・河合優実である。 高校時代の河合は『あみこ』を観て、山中監督に直接ファンレターを渡したと多くの媒体で語っている。そんな河合の山中監督への愛がついに実現したのが2024年9月6日公開の『ナミビアの砂漠』。河合は、自分を大切にしてくれる恋人を平気で裏切り、仕事も惰性で続けているような主人公カナを演じている。一見すると、理解しづらい人物であるカナの物語を、どんな思いでつむいでいったのか。監督人に聞いた。 はじまりは、一通の手紙だった。主演・河合優実との縁 ―主演・河合優実さんが高校時代、山中監督の『あみこ』を見て、監督の映画に出たいと言われたそうですね。 山中:ポ

    山中瑶子監督が語る『ナミビアの砂漠』。奇跡の縁を持つ河合優実との共作は社会との苦闘 | NiEW(ニュー)
  • 「高校生の時に山中監督に“ラブレター”を手渡した」、映画『ナミビアの砂漠』主演、河合優実さんインタビュー。 | カルチャー | クロワッサン オンライン

    河合優実さんは高校3年生のときに、山中瑶子監督の『あみこ』を観て“ラブレター”を手渡している。 「ちょうどその頃、ほかの方の自主映画に出ることが決まって、それだけで役者の切符を手に入れた気持ちだったんです。そして2回目に『あみこ』を観に行ったとき、衝動的に山中監督に手紙を渡して『いつか出演したい』とお伝えしました。ミニシアターで自主映画を観るのもほぼ初めてでカルチャーショックでしたし、セリフやシーン、音楽など監督の感性が好きだったんでしょうね」 その山中監督の長編第1作で河合さんが演じるのは、カナという21歳の女性。優しくて世話好きなホンダ(寛一郎)と同棲しているが、人生に面白みを感じられずやり場のない感情を抱いている。やがて自信家で刺激的なハヤシ(金子大地)に乗り換えるのだが、新鮮味が薄れるとともに不協和音が生まれてくる。 「脚を読んで、カナの自由で奔放な人物像を自分の体で表現できるこ

    「高校生の時に山中監督に“ラブレター”を手渡した」、映画『ナミビアの砂漠』主演、河合優実さんインタビュー。 | カルチャー | クロワッサン オンライン
  • 映画『ナミビアの砂漠』河合優実にインタビュー

    「あなたみたいになりたい」。カンヌでは現地の俳優の卵にそう声をかけられた。デビュー5年で、すでに世界から熱視線を浴びる。そのフィルモグラフィーに加わった新たな代表作『ナミビアの砂漠』とは。 ジャケット ¥836,000、トレーン付きトップ ¥496,100、スカート ¥308,000、イヤカフ ¥79,200(以上ルイ・ヴィトン | ルイ・ヴィトン クライアントサービス) 河合優実はまだ何者でもなかった高校時代に山中瑶子監督と出会い、「俳優になるので、いつかキャスティングリストに入れてください」と綴った手紙を渡した。それから6年。運命に導かれるように、二人は初タッグ作『ナミビアの砂漠』で、カンヌ国際映画祭での受賞という快挙を遂げた。 「山中さんと知り合った当時の自分に教えたらびっくりするはず。受賞のお知らせはメッセージで届きました。私、金子(大地)さん、寛一郎さん、カメラマンの米倉(伸)さ

    映画『ナミビアの砂漠』河合優実にインタビュー
  • 「こんなに毛を嫌うのって、世界でも日本だけ」資本主義とルッキズムの街、東京の象徴“美容脱毛サロン”で働く21歳の女性を描いた『ナミビアの砂漠』はどのように生まれたのか | 集英社オンライン | ニュースを本気で噛み砕け

    自分勝手で人を振り回すような主人公を、河合さんで見たかった──底知れないエネルギーに満ちた映画でした。「ナミビアの砂漠」というタイトルは、いつ浮かんだのでしょうか? 山中瑶子(以下同) 河合優実さん演じる主人公のカナは、いつも誰かと一緒にいて相手に依存しているような人です。 脚を書いている途中、「この人は1人でいるときなにしているんだろう」と考えたときに、YouTubeで24時間生配信されているナミビア砂漠のライブ映像を思い出しました。 次第に作品全体のテーマと呼応する要素を持っていることに気づき、タイトルにもなったんです。 ──カナには群れをはぐれた野生動物のような雰囲気があり、タイトルと響きあっていると感じています。今の「いつも誰かと一緒にいる」という話に、いわれてみれば……と驚きました。 1人でいると、余計なことばかり考えてしまって耐えられないのだと思います。 ──作は、河合優実

    「こんなに毛を嫌うのって、世界でも日本だけ」資本主義とルッキズムの街、東京の象徴“美容脱毛サロン”で働く21歳の女性を描いた『ナミビアの砂漠』はどのように生まれたのか | 集英社オンライン | ニュースを本気で噛み砕け
  • 山中瑶子監督が語る『ナミビアの砂漠』。無意味に過ごす時期があってもいいし、一生それでもいい | CINRA

    カナ(河合優実)は脱毛サロンで働く21歳。甲斐甲斐しくカナの世話を焼く彼氏・ホンダ(寛一郎)との同棲中に、クリエイターのハヤシ(金子大地)と関係を持つ。そしてホンダと別れハヤシと同棲生活をスタートさせるのだが、カナは次第に心のバランスを崩していく――。 9月6日公開の『ナミビアの砂漠』は、デビュー作『あみこ』で注目を集めた山中瑶子監督の約7年ぶりとなる長編映画。主演を務める河合優実に当て書きしたという「カナ」は、破天荒で自己中心的だが、自身の心の声を聞き逃さない純粋さと賢さがある、目が離せなくなる魅力を持った主人公だ。 山中監督はこのカナという人間をどのように描いていったのだろうか。またどうしてカナを描こうと思ったのか。記事では、山中監督とプライベートでも交流がある、「肌蹴る光線」(映画の上映 / 執筆活動を軸としたプロジェクト)の井戸沼紀美を聞き手に迎えインタビューを実施。いまを生きる

    山中瑶子監督が語る『ナミビアの砂漠』。無意味に過ごす時期があってもいいし、一生それでもいい | CINRA
  • 『ハッピーアワー』公開5周年リバイバル上映記念 濱口竜介監督インタビュー | インタビュー|神戸映画資料館

    『ハッピーアワー』公開5周年リバイバル上映記念 濱口竜介監督インタビュー 濱口竜介監督が2015年に神戸で撮り上げた大作『ハッピーアワー』が年末から各地の劇場でリバイバル上映される。丸5年という時間、『寝ても覚めても』(2018)と『ドライブ・マイ・カー』(現在製作中/2021年公開予定)の2の長編を経た現在、監督はどのようなパースペクティブでこの作品を捉えているのだろうか。ふたたびお話を聞くうちに、劇場公開当時は見えてなかった「幸せな時間」が浮かび上がった(公開時のインタビューとあわせてお読みください)。 ──神戸と大阪での年末リバイバル上映がすっかり恒例となり、今年はそれに京都と東京の劇場も加わります。完成した段階で、映画がこのような広がりを持つ展望を少しでも持っておられましたか? まったくなかったですね。そもそも劇場公開自体を想定していなかった、とまでは言いませんが、「がんばろう」

  • 石橋英子×濱口竜介インタビュー「“都市、ゴミ、そして死”というテーマを模索して」 | Numero TOKYO

    Interview / Post 石橋英子×濱口竜介インタビュー「“都市、ゴミ、そして死”というテーマを模索して」 2024.3.15up 映画『ドライブ・マイ・カー』(2021)で意気投合した石橋英子と濱口竜介監督によるプロジェクト『GIFT』。石橋から濱口への映像制作のオファーをきっかけにサイレント映像が完成し、第80回ヴェネツィア国際映画祭で銀獅子賞を受賞した映画『悪は存在しない』を誕生させるに至る。直近では3月19日に東京・PARCO劇場で行われる、濱口の映像と石橋の即興ライブ演奏による「一回きり」のライブ・パフォーマンスであり、シアターピースとして続いていく『GIFT』の発案者である二人が、その道のりを振り返る。 『ドライブ・マイ・カー』から始まった縁 ──シアターピースとなったプロジェクト『GIFT』の成り立ちからお伺いしてもいいですか? 2021年の11月、石橋さんと濱口さん

    石橋英子×濱口竜介インタビュー「“都市、ゴミ、そして死”というテーマを模索して」 | Numero TOKYO
  • 特別鼎談 三宅唱×濱口竜介×三浦哲哉偶然を構築して、偶然を待つ──『夜明けのすべて』の演出をめぐって | Creator's Words 三宅唱

    2024年2月9日より公開中の三宅唱監督最新作『夜明けのすべて』。瀬尾まいこ氏の原作を出発点に、その中心に上白石萌音と松村北斗というふたりのキャストを置き、さらには光石研をはじめとする数多くのキャストによって形を成した作は、日常の小さな出来事に無限の宇宙を見出すような佇まいで多くの観客を迎え入れている。はたしてこの映画の作法はどのように見出されたのか。『ドライブ・マイ・カー』、『ケイコ 目を澄ませて』をめぐる鼎談に引き続き、映画研究者の三浦哲哉氏と映画監督の濱口竜介監督、そして三宅唱監督による作をめぐる最新鼎談をお送りする。『夜明けのすべて』のもたらす大いなる喜びや希望に導かれるように、一映画作品をめぐる3人の言葉はおおらかに紡がれた。 (記事は全編にわたって映画の内容に触れています。ご鑑賞後に記事をお読みいただくことをお勧めいたします) ■映画をどこから始めるか 濱口竜介:試写