ホー・ツーニェンは、1976年シンガポール生まれ、同地在住。東南アジアの歴史的な出来事、思想、文化などに独自の視点から切り込む映像やヴィデオ・インスタレーション、パフォーマンスを制作してきた。近年国際的にもっとも注目されている作家のひとりであり、2011年には第54回ヴェネチア・ビエンナーレのシンガポール館の代表を務めた。日本でも東京都現代美術館のグループ展などでの作品発表に加え、「あいちトリエンナーレ2019」の《旅館アポリア》(2019)、山口情報芸術センター[YCAM]での「ヴォイス・オブ・ヴォイド—虚無の声」(2021)、豊田市美術館での「百鬼夜行」(2021)など個展や新作発表の機会が続き、大きな話題を呼んできた。