「アメリカにいると着眼点が自分とは違うと思うことが多い」 デビュー30年を《Blue Note》移籍第一弾作で飾るミシェル・ンデゲオチェロの“be”である強さ 今年2023年はミシェル・ンデゲオチェロがアルバム『Plantation Lullabies』でデビューしてちょうど30年にあたる。キャリアの前半はマドンナのレーベル《Marverick》から、近年はフランスの《Naïve》からコンスタントにアルバムをリリースしてきた彼女だが、節目の年となる今年、とうとう《Blue Note》から新作のアナウンスがもたらされことは大ニュースの一つだったと言ってもいいだろう。いや、ローリング・ストーンズ、チャカ・カーン、プリンス、ハービー・ハンコック……数々のビッグネームと共演を重ね、グラミー賞に10度もノミネートされてきた実績を鑑みるに、彼女のそのハイブリッドでしなやかな音楽性をもってすればむしろ《