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ブックマーク / mikiki.tokyo.jp (521)

  • ヨーコ・オノ『フライ』『無限の大宇宙』『空間の感触』 再評価プロジェクト第2弾! 前衛ロックの名作とシンガー・ソングライターとしての代表作 | Mikiki by TOWER RECORDS

    前衛ロックの名作とシンガー・ソングライターとしての代表作 ヨーコ・オノの三つの異なるアルバムが、復刻プロジェクト第2弾として発売される。『フライ』はそれまでの活動の集大成で、前衛ロックの名作として残るアルバムだ。これにはクラプトン、リンゴ・スター等のロックの大御所からフルクサスでヨーコと共に活動したジョー・ジョーンズ等まで参加している。タイトル曲は彼女の実験映画のサントラとなった曲で、ヴォイスで様々な表現をした実験音楽の名曲である。このアルバムはレノンの『イマジン』と共にリリースされた兄弟作品であり、僕にとってはレノンの作品よりも強烈なアルバムである。これまでも久しぶりにヨーコの音楽を聴きたいと思った時、まずこのCDを聴いた。 『Approximately Infinite Universe(無限の大宇宙)』はシンガー・ソングライターとして作った初のフル・アルバムで、ビートルズの『ホワイト

    ヨーコ・オノ『フライ』『無限の大宇宙』『空間の感触』 再評価プロジェクト第2弾! 前衛ロックの名作とシンガー・ソングライターとしての代表作 | Mikiki by TOWER RECORDS
  • 音楽っていいな――フェアーグラウンド・アトラクション(Fairground Attraction)奇跡の再結成 & 35年ぶりの来日公演をレポ | Mikiki by TOWER RECORDS

    1990年、突然の解散から34年の時を経て、奇跡の再結成と35年ぶりの来日公演をおこなった伝説のグループ、フェアーグラウンド・アトラクション。活動再開の地に選んだのは、バンドと特別な縁を持つここ日。世界中のファン垂涎の奇跡の瞬間を捉えた、2024年6月27日の東京・SHIBUYA CLUB QUATTRO公演のオフィシャルライブレポートが届いた。 *Mikiki編集部 音楽っていいな、歳を重ねるのも悪くないことだなと心から思える、贈り物のような一夜だった。 人気絶頂にあった1990年、たった1枚のオリジナルアルバム『The First Of A Million Kisses』を残して突然解散してしまったフェアーグラウンド・アトラクション。その印象があまりにも鮮やかだったので、昨年12月、34年ぶりのリユニオンが伝えられたときには心底驚いた人も多かったはずだ(筆者もその1人)。実際、来日ツ

    音楽っていいな――フェアーグラウンド・アトラクション(Fairground Attraction)奇跡の再結成 & 35年ぶりの来日公演をレポ | Mikiki by TOWER RECORDS
  • これがカマシ・ワシントン(Kamasi Washington)なりの〈ダンスアルバム〉――アンドレ3000らが参加した、日常から宇宙までを繋ぐ新作を語る | Mikiki by TOWER RECORDS

    躍動する肉体を通して己の精神を表現する強靭な〈ダンス・アルバム〉――ジャズをプログレッシヴに革新してきたカリスマが、豪華なゲスト陣を招聘した恐れ知らずの新作で見据える新たな地平とは? 強いリズムに包まれるような 21世紀のもっとも重要なジャズ・サックス奏者のひとりであるカマシ・ワシントン。2018年の『Heaven And Earth』以降は、ミシェル・オバマの伝記映画「Becoming」のサントラや、ロバート・グラスパーやテラス・マーティンらとのディナー・パーティーで2枚のアルバムを手掛け、そして6年ぶりのニュー・アルバム『Fearless Movement』と共に帰ってきた。サンダーキャット、テラス・マーティン、ブランドン・コールマンら旧知の仲間に加え、アウトキャストのアンドレ3000、BJ・ザ・シカゴ・キッド、Dスモーク、コースト・コントラのタジとラス・オースティンなど、ヒップホップ

    これがカマシ・ワシントン(Kamasi Washington)なりの〈ダンスアルバム〉――アンドレ3000らが参加した、日常から宇宙までを繋ぐ新作を語る | Mikiki by TOWER RECORDS
  • キー・グロック(Key Glock)、悲劇を乗り越えたメンフィスラップの新たな帝王――新作『Glockoma 2』とペーパー・ルート・エンパイアに迫る | Mikiki by TOWER RECORDS

    突然の悲劇を乗り越えてメンフィス・ラップ・シーンに新たな帝王が立ち上がった。その狼煙となるのが、冷静にストリートを見つめる強力な新作『Glockoma 2』だ! メンフィス・シーンの流れ テネシー州メンフィスのヒップホップ・シーンと言えば古くはスリー6マフィアと彼らの率いるクルー=ヒプノタイズ・マインズの面々や、エイトボール&MJGといったレジェンド的な存在を多く輩出したことで知られている。近年ではブラック・ヤングスタやマネーバック・ヨー、グロリラらのニューカマーを次々とブレイクさせているヨー・ゴッティ率いるCMG(コカイン・ミュージック・グループ改めコレクティヴ・ミュージック・グループ)が猛威を奮っており、一方ではNLEチョッパやプー・シャイスティといったキャラの立ったラッパー勢も登場。さらにはエイサップ・ロッキーやデンゼル・カリー、スーサイド・ボーイズといった他地域のアーティストからも

    キー・グロック(Key Glock)、悲劇を乗り越えたメンフィスラップの新たな帝王――新作『Glockoma 2』とペーパー・ルート・エンパイアに迫る | Mikiki by TOWER RECORDS
  • メンフィスヒップホップはなぜ特殊か? 鈴木啓志のソウル研究書「メンフィス・アンリミテッド」から歴史や土地性を再考 | Mikiki by TOWER RECORDS

    におけるソウルミュージック研究の第一人者、鈴木啓志が10年ぶりに書き下ろした「メンフィス・アンリミテッド――暴かれる南部ソウルの真実」。米南部ディープソウルの中心、メンフィスソウルの奥深い世界を解き明かした一冊だ。そんな書について、音楽ブロガーのアボかどがヒップホップ視点で綴った。というのも、同地はヒップホップにおける重要な場所でもあるからだ。メンフィスソウルからメンフィスラップへ、音楽の豊かな系譜を追う。 *Mikiki編集部 優れた奏者が集まったメンフィスソウルの魅力 メンフィスという地の魅力は奥深い。メンフィスブルース、メンフィスソウル、メンフィスラップ……と、地名を冠した音楽をいくつも生み出したこの地は、アメリカ音楽史における最も重要な地と言えるだろう。現代のヒップホップにおいても、先日新たなミックステープ『Ehhthang Ehhthang』をリリースしたグロリラや、サン

    メンフィスヒップホップはなぜ特殊か? 鈴木啓志のソウル研究書「メンフィス・アンリミテッド」から歴史や土地性を再考 | Mikiki by TOWER RECORDS
  • パソコン音楽クラブ『See-Voice』に刻まれた大胆な変化 | Mikiki by TOWER RECORDS

    柔らかなシンセ・サウンドと優美なメロディーに彩られた新作。現行のモードやフォーマットに囚われず、6人の歌い手と共に作り上げた水鏡に映るものは── この機材だからこその音 パソコン音楽クラブの3枚目となるフル・アルバム『See-Voice』。彼らは作にデビュー以来のスタイルとは一線を画する大胆な変化を刻み付けた。これまでの楽曲を貫いていたクラブ・ミュージック由来のダンサブルなビートを抑制し、柔らかなシンセ・サウンドと優美なメロディーを前面に押し出してきたのだ。 「ファーストもセカンドも、限定された時間帯の中での情景の変化を表現したアルバムだったんですけど、今回は実際の情景ではなくて、心理や精神的なものを音楽で表現したんです。過去作との一番の違いはそこだと思います」(西山)。 全編を通じて〈水〉を主題にした内省的な音と言葉をコンセプチュアルに紡いでいるのだが、そこにはコロナ禍以降の状況も少な

    パソコン音楽クラブ『See-Voice』に刻まれた大胆な変化 | Mikiki by TOWER RECORDS
  • ビヨンセ基準の人生――タワレコ渋谷店サイン会に駆けつけたガチファンBEYONCE JPNが愛と感動を語り尽くす | Mikiki by TOWER RECORDS

    ビヨンセのサイン会……? 2024年3月29日、日のビヨンセファン、R&Bファン、音楽ファンはその現実感のない言葉に釘付けとなった。ビヨンセが新作アルバム『COWBOY CARTER』のリリース日、突如来日してタワーレコード渋谷店にてサイン会を行ったのだ。 サイン会ではビヨンセの真摯な対応も話題となったが、参加したファンがSNSで発信する姿にも注目が集まった。中でもX(旧Twitter)で大きなバズを巻き起こしたのが、仕事の予定を変更してサイン会に駆け付けたBEYONCE JPNさんだ。その当日の一連の投稿には、熱心なファンの興奮が詰まっていた。そこで今回はその喜びを分かち合うべく、BEYONCE JPNさんに取材を依頼。サイン会の様子やビヨンセの魅力を聞いた。 〈やったるで!〉なディーバマインドに共感 ――ビヨンセを好きになったきっかけはどういうものでしたか? 「ビヨンセをちゃんと認識

    ビヨンセ基準の人生――タワレコ渋谷店サイン会に駆けつけたガチファンBEYONCE JPNが愛と感動を語り尽くす | Mikiki by TOWER RECORDS
  • 坂本龍一『12』という傑作――何かをじっと凝視しているような張り詰めた音、遥かなるサウンドに刻印された音楽家の存在 | Mikiki by TOWER RECORDS

    龍一の存在を間近に感じる遥かなるサウンド 坂龍一『12』という傑作 坂龍一の新作『12』は、前作『async』からほぼ6年ぶりとなる作品である。「遥かなるサウンド(Sound far beyond)」と題された李禹煥(リ・ウファン)によるドローイングをフロントカヴァーに配したこの作品は、これまでの坂のどのアルバムとも異なる、非常にパーソナルなものであることが特徴だ。それは、〈あまりに好きすぎて、 誰にも聴かせたくない〉と作者人に言わしめた『async』にも感じるものではあった。しかし、その言葉どおりに、なによりも、自分自身のために制作されたのではないかと思われる『async』は、それでも(あたりまえではあるが)発表を前提にオリジナル・アルバムとして制作が開始されたものだ。一方、この『12』では、作品の成り立ちによるところが大きいだろうが、必然的にそうした性質を帯びることになった

    坂本龍一『12』という傑作――何かをじっと凝視しているような張り詰めた音、遥かなるサウンドに刻印された音楽家の存在 | Mikiki by TOWER RECORDS
  • 「ストップ・メイキング・センス」が映すトーキング・ヘッズのすべて――公開時の衝撃と4Kレストアの見事さを大鷹俊一が綴る | Mikiki by TOWER RECORDS

    音楽史における最高峰のライブフィルム「ストップ・メイキング・センス」。同作の40周年を記念して制作された「ストップ・メイキング・センス 4Kレストア」が、現在劇場にて公開中だ。 Mikikiでは、オリジナル版が公開された84年当時のインパクトと4Kレストア版の見どころを音楽ライターの大鷹俊一に綴ってもらった。以下のテキストを読んだのち、ぜひ何度でも劇場に足を運んでほしい。 *Mikiki編集部 トーキング・ヘッズのすべてが収められたライブフィルム すでに劇場公開が始まっているトーキング・ヘッズのライブフィルム「ストップ・メイキング・センス 4Kレストア」の評判が高い。もちろんオリジナル発表時から音楽映画の大傑作とされてきたが、よりシャープな画像とエッジの効いたサウンドへとバージョンアップされたそれは、まさに劇場でこそ体験してほしい作品だ。 全米最高の美術大学、ロードアイランド・スクール・オ

    「ストップ・メイキング・センス」が映すトーキング・ヘッズのすべて――公開時の衝撃と4Kレストアの見事さを大鷹俊一が綴る | Mikiki by TOWER RECORDS
  • チバユウスケについて知っているいくつかの事柄――幾度となく本人に取材したライター長谷川誠がありのままを綴る | Mikiki by TOWER RECORDS

    2023年11月26日、チバユウスケがこの世を去った。今年4月、道がんと診断されたことを受け治療に専念するため休養を発表していたチバだが、最期は家族に見守られながら穏やかに息を引き取ったという。 Mikikiでは、長きにわたりチバユウスケに取材を行い、その姿を目にしてきたライターの長谷川誠にチバについてのテキストを寄稿してもらった。読む前に理解しておいてほしいが、これは追悼文ではない。その功績をたたえる記事でもない。あくまで1人の男から見たチバユウスケの姿、ただそれだけが記されている。ぜひ熟読してもらいたい。 *Mikiki編集部 チバユウスケとの出会い チバユウスケは愛をシャウトで表現できる、類まれなミュージシャンだった。なぜ愛を叫び声で表現するかというと、愛とは甘ったるいものでも、たやすく成立するものでもないからだ。自らのすべてを賭け、渾身の力を振り絞り、真摯に対峙することで、初めて

    チバユウスケについて知っているいくつかの事柄――幾度となく本人に取材したライター長谷川誠がありのままを綴る | Mikiki by TOWER RECORDS
  • SPANK HAPPYと“普通の恋”に人生を狂わされて――アーバンギャルドら7人が第二期(菊地成孔&岩澤瞳)サブスク解禁に寄せて綴る | Mikiki by TOWER RECORDS

    2023年12月6日、ほぼ廃盤状態だった第二期SPANK HAPPYのシングルとアルバム、および〈菊地成孔 feat. 岩澤瞳〉名義のシングル“普通の恋”が、ついにサブスク解禁された。第二期SPANK HAPPYとは99~2004年、菊地成孔と岩澤瞳の2人で活動した時期の通称で、その歌・詞・サウンド・ライブ・ビジュアル表現などはカルト的なファンやフォロワーを一部に生んだことで知られている。菊地いわく〈作り出した私の思惑を遥かに超えて、人々を狂わせ、磔にしたまま、永遠に古びない〉二期スパンクスの作品、そして存在それ自体。Mikikiは、そんな二期スパンクスと“普通の恋”に人生を狂わされてしまった音楽家や表現者からのコメントを集めた(掲載は五十音順)。 なお二期スパンクスの全曲をDJプレイするパーティー〈2期スパンクハッピー・レトロスペクティヴ〉が来年、2デイズにわたって開催されることが決定、

    SPANK HAPPYと“普通の恋”に人生を狂わされて――アーバンギャルドら7人が第二期(菊地成孔&岩澤瞳)サブスク解禁に寄せて綴る | Mikiki by TOWER RECORDS
  • Mr.Childrenはいかにしてモンスターバンドとなったのか?〈後編〉――『シフクノオト』~『SOUNDTRACKS』の10作品をレビュー | Mikiki by TOWER RECORDS

    Mr.Childrenが通算21作目のオリジナルアルバム『miss you』をリリースした。全て新曲で埋め尽くされた同アルバムは、デビュー30周年を経て、桜井和寿、田原健一、中川敬輔、鈴木英哉の4人の絆を感じさせるとともに、次なる航海へと挑むバンドの覚悟も刻まれた作品である。 〈国民的バンド〉〈モンスターバンド〉といった言葉で形容されるMr.Childrenは、どんな旅を経て『miss you』に辿り着いたのか。記事では『miss you』にいたるまでの道のりをオリジナルアルバムとともに辿っていく。前編に続く後編では、『シフクノオト』から『SOUNDTRACKS』までの10作品を紹介する。 *Mikiki編集部 『シフクノオト』(2004年) “Replay”がポッキーのCMソングだったり“CROSS ROAD”がドラマ「同窓会」の主題歌だったりと初期からタイアップが多く、そのため90年

    Mr.Childrenはいかにしてモンスターバンドとなったのか?〈後編〉――『シフクノオト』~『SOUNDTRACKS』の10作品をレビュー | Mikiki by TOWER RECORDS
  • Mr.Childrenはいかにしてモンスターバンドとなったのか?〈前編〉――『EVERYTHING』~『IT’S A WONDERFUL WORLD』の10作品をレビュー | Mikiki by TOWER RECORDS

    Mr.Childrenが通算21作目のオリジナルアルバム『miss you』をリリースした。全て新曲で埋め尽くされた同アルバムは、デビュー30周年を経て、桜井和寿、田原健一、中川敬輔、鈴木英哉の4人の絆を感じさせるとともに、次なる航海へと挑むバンドの覚悟も刻まれた作品である。 〈国民的バンド〉〈モンスターバンド〉といった言葉で形容されるMr.Childrenは、どんな旅を経て『miss you』に辿り着いたのか。記事では『miss you』にいたるまでの道のりをオリジナルアルバムとともに辿っていく。今回はデビュー作『EVERYTHING』から10周年の節目にリリースされた『IT’S A WONDERFUL WORLD』までの10作品を紹介する。 *Mikiki編集部 『EVERYTHING』(92年) 記念すべきメジャーデビュー作品。7曲入りのミニアルバムだが、ファーストアルバムと位置づ

    Mr.Childrenはいかにしてモンスターバンドとなったのか?〈前編〉――『EVERYTHING』~『IT’S A WONDERFUL WORLD』の10作品をレビュー | Mikiki by TOWER RECORDS
  • 川本真琴 × 吉田豪が明かすサブスク問題の真相、歌へのプレッシャー、ソニー時代と新作『ひかり』の秘話 | Mikiki by TOWER RECORDS

    サブスク問題の真相 吉田豪「今日は宣伝色強めのトークをするようにと事前に言われたんですけど、無理ですよね(笑)。川さん、できます?」 川真琴「私、宣伝自体が得意じゃないので(笑)」 吉田「フフフ。わかりました。では探り探りいきましょうか」 川「吉田さんは宣伝、得意ですか?」 吉田「ボクが宣伝を得意なわけないじゃないですか! ボクのインタビューはなるべく宣伝色をなくすのがテーマで、Twitter(X)でも宣伝が苦手なんですよ。感想をリツイートするのがせいぜいで」 川「ホントですか!? そんな2人でトークを始めさせていただきます(笑)」 吉田「では、まずはサブスク問題※について!」 川「いきなり(笑)!?」 吉田「昨日、『アフター6ジャンクション』(TBSラジオ)でこのイベントの告知をしてましたけど、えらい怯えてたじゃないですか」 川「何かが起こるんじゃないかってね。吉田さんの記事

    川本真琴 × 吉田豪が明かすサブスク問題の真相、歌へのプレッシャー、ソニー時代と新作『ひかり』の秘話 | Mikiki by TOWER RECORDS
  • ワンオートリックス・ポイント・ネヴァー(Oneohtrix Point Never)が新作『Again』で問いかける、人間と機械の曖昧な境界 | Mikiki by TOWER RECORDS

    同じ動作を繰り返すことができるのは人間か、機械か? 現代最高の電子音楽家が曖昧にする、その境界――美しくも不気味なアルバム『Again』が投げかける問い 現代最高峰の電子音楽家――ワンオートリックス・ポイント・ネヴァー(以下OPN)ことダニエル・ロパティンをそう呼ぶことに異論はないだろう。これまで彼は、OPN名義の作品でエレクトロニック・ミュージックの可能性を大胆に拡張してきた。と同時に、ポップや映画音楽の世界でも数々の偉業を成し遂げている。ここ数年を振り返っても、盟友ウィークエンドの最新作への参加、彼が出演したNBLハーフタイム・ショーの音楽監督、チャーリーXCXやサッカー・マミーのプロデュース、「スター・ウォーズ:ビジョンズ」シーズン2の第8話〈穴〉のサントラ制作など、重要な仕事は無数にある。メインストリームとアンダーグラウンドを横断し、ここまで高品質な仕事を連発するプロデューサーはほ

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  • 高橋照幸による伝説のバンド休みの国の75年貴重ライブがCD化 つのだ☆ひろ、ジャックス谷野ひとしらが参加 | Mikiki by TOWER RECORDS

    休みの国のライブアルバム『休みの国コンサート1975』が2021年12月15日(金)にリリースされる。 ジャックスを母体に生まれた、高橋照幸(ボーカル/ギター)独りによる、あるいはメンバー不定のロックバンド、休みの国。バンドは、69年に谷野ひとし(ベース)、つのだひろ(ドラムス)、木田高介(キーボード/フルート/トランペット)、遠藤賢司(ハーモニカ)が参加し、早川義夫がディレクターを務めたファーストアルバム『休みの国』をURCからリリースした。 72年、セカンドアルバム『FY FAN』の録音後に高橋は渡欧。高橋が帰国直後に再スタートを宣言した75年4月の〈休みの国コンサート〉を収めたオープンリールテープを編集・マスタリングしたのが、今回リリースされる『休みの国コンサート1975』だ。作は、77年に発表された自主制作アルバム『TOCHIKA(トーチカ)』までの空白を埋める貴重なもので、その

    高橋照幸による伝説のバンド休みの国の75年貴重ライブがCD化 つのだ☆ひろ、ジャックス谷野ひとしらが参加 | Mikiki by TOWER RECORDS
  • ジャックス、69年の未発表ライブがリリース 高石ともやが客演、休みの国の楽曲も演奏した貴重音源 | Mikiki by TOWER RECORDS

    〈KBS京都・秘蔵音源シリーズ〉の第4弾として、ジャックスのライブ・アルバム『LIVE, 15 Jun. 1969』が2021年4月21日(水)にリリースされる。 KBS京都(近畿放送)は京都にあるラジオ・テレビ局で、東京のキー局が制作した番組をネットする地方局が多いなか独自の番組制作を続け、関西の音楽シーンを応援するなど独自路線を貫いてきた。そのKBSの音源を復刻していくのが〈KBS京都・秘蔵音源シリーズ(KBS KYOTO INCREDIBLE TAPES)〉だ。60年代から同局で音楽番組を担当し、発売中止になったフォーク・クルセイダーズの“イムジン河”(68年)をラジオでかけ続けたエピソードなどで知られる伝説のディレクター、川村輝夫が制作・保管してきた多くの6ミリ・テープから優れた音楽をCD化している。 今回リリースされる『LIVE, 15 Jun. 1969』には、69年6月15日

    ジャックス、69年の未発表ライブがリリース 高石ともやが客演、休みの国の楽曲も演奏した貴重音源 | Mikiki by TOWER RECORDS
  • デ・ラ・ソウル(De La Soul)、ヒップホップを変えた3人――名盤『3 Feet High And Rising』などサブスク解禁6作を徹底解説 | Mikiki by TOWER RECORDS

    『3 Feet High And Rising』(89年)を筆頭にデ・ラ・ソウルの初期6作がついにストリーミングサービスで配信され、ヴァイナルなどの再発盤もリリースされる。デ・ラ・ソウルは、88年に米アミティヴィルで結成された、ポス(MC)、トゥルーゴイ(MC)、メイス(MC/DJ)からなるトリオ。3人の一連の作品は、いずれもニュースクール時代に刻まれた名盤だ。にもかかわらず、権利や契約の問題で長らく配信されていなかった。その問題がようやく解決され、マジックナンバー〈3〉が3つ並んだ2023年3月3日に解禁された。今回は、これを祝って、ヒップホップに造詣が深い書き手たちによる6作の解説記事をお届けする。この記事を2月12日に死去したプラグ・トゥー=トゥルーゴイ・ザ・ダヴに捧げる。 *Mikiki編集部 『3 Feet High And Rising』(89年) 非マッチョな等身大の表現は多

    デ・ラ・ソウル(De La Soul)、ヒップホップを変えた3人――名盤『3 Feet High And Rising』などサブスク解禁6作を徹底解説 | Mikiki by TOWER RECORDS
  • cero、3人の内なる創造性と新たな制作姿勢で前進した『e o』を語る | Mikiki by TOWER RECORDS

    2018年の前作アルバム『POLY LIFE MULTI SOUL』において、ダンスミュージックを拡張すると共に、ポリリズムを織り込むことでポップミュージックの進化を促したcero。5年ぶりとなる新作アルバム『e o』は、これまでこだわってきたコンセプトやストーリーテリング、フィジカルなグルーヴの先で、3人の内なる創造力を糧に、さらなる前進を果たした作品だ。彼らの目の前にはどんな音楽の景色が広がっているのか。メンバーの髙城晶平、荒内佑、橋翼の3人に話を訊いた。 ※このインタビューは2023年5月25日発行の「bounce vol.474」に掲載されている記事の拡大版です 音楽を介して人と関わる、考える ──前作『POLY LIFE MULTI SOUL』から5年ぶりとなる新作アルバム『e o』は、これまでceroが拠り所にしてきたコンセプトやストーリーに基づいた作品制作のスタイルから自ら

    cero、3人の内なる創造性と新たな制作姿勢で前進した『e o』を語る | Mikiki by TOWER RECORDS
  • ドミ&JDベック(DOMi & JD BECK)『NOT TiGHT』超絶テクを繰り出す新世代デュオの創造性豊かな快作に迫る | Mikiki by TOWER RECORDS

    InstagramやYouTube、TikTokなどを通じて無名の演奏家による超絶プレイ的な動画を目にする機会は増えているし、そうした場合のキャッチーさにプレイヤーの若さが寄与している例は非常に多い。そういう意味では、このコンビも今日的なバズを道筋として現在のポジションに至ったアーティストだと言える。ドミ&JDベックは観る者をグイグイ引き込む演奏力と愛くるしいヴィジュアルによって多くの人に発見され、ついにはブルーノートからデビューを果たした話題のデュオである。とはいえ、もちろん若さにだけ価値があるわけでないのは言うまでもない。 2000年に生まれた鍵盤奏者のドミはフランスのメス出身で、フランス国立高等音楽院を経てボストンのバークリー音楽大学で学んだ才能の持ち主。一方、2003年にテキサス州ダラスで生まれたドラマーのJDベックは、10歳でドラムの演奏を始め、小学生の頃から地元でギグを行ってい

    ドミ&JDベック(DOMi & JD BECK)『NOT TiGHT』超絶テクを繰り出す新世代デュオの創造性豊かな快作に迫る | Mikiki by TOWER RECORDS