4人に1人が外国生まれのオーストラリアで、二重国籍者は国会議員になれないという憲法の規定に触れるケースが次々と発覚し、政界を揺るがしている。一方、国会の外に目を向ければ、自らのルーツを自然に受け入れて生かす人も少なくない。 「私の国籍はオーストラリアだけだと思ってきた」 シドニー北部のベネロング下院選挙区。補欠選挙の投票を翌日に控えた昨年12月15日、与党自由党のジョン・アレグザンダー候補(66)が、応援に駆けつけたターンブル首相を見送った後で、記者に語った。 プロテニスで1975年に世界ランク8位となり、国別対抗戦のデビス杯の豪州代表メンバーとしてプレーした。だが、昨年11月に二重国籍が発覚して辞職。補選になった。 英国で生まれた父は幼少時に豪州に移住。アレグザンダー氏は豪州生まれなので豪国籍を持つが、英国の法律の規定で父の英国籍も自動的に引き継いでいた。 豪州は国民に外国籍保持を認める
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