ワリド・ダッカさんの写真を持つ人。パレスチナ自治区ガザ地区で行われた、末期がんを患うダッカさんの解放を求めるデモで(2023年5月25日撮影)。(c)Mohammed ABED / AFP 【10月1日 AFP】イスラエルの最高裁判所は9月30日、同国が拘束していたパレスチナ人の遺体について、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)で捕らえられている人質の解放に向けた交渉材料として保持する権限があるとの判断を示し、遺体の引き渡しを求めるアラブ系住民の権利擁護団体からの訴えを棄却した。 イスラエル国籍を持つパレスチナ人のワリド・ダッカ(Walid Daqqa)さんは今年4月、イスラエルで拘束中にがんで死亡した。ダッカさんは、1984年にイスラエル兵を誘拐・殺害したとして、38年間拘禁されていた。 イスラエル当局は、ダッカさんの死後も遺体を保管。当時、イスラエルの収容施設で拘束されてい