[ロンドン 20日 ロイター] - 長年にわたり、有事の資産避難先として、また税務当局の目を逃れる隠れ家としての地位を確立していたスイスフランの威信はいまや失われつつあるのかもしれない。少なくとも、スイスや自国で摘発リスクにさらされているロシアの富豪たちにとっては。 4月20日、長年にわたり、有事の資産避難先として、また税務当局の目を逃れる隠れ家としての地位を確立していたスイスフランの威信はいまや失われつつあるのかもしれない。写真はスイスフランとユーロ硬貨。2015年撮影(2018年 ロイター/Thomas Hodel) スイスフランは19日、対ユーロで一時1.20スイスフランまで下落し、3年ぶりの安値を更新。この水準はかつて対ユーロの為替相場の上限だったが、2015年1月にスイス国立銀行(中央銀行)が突然この枠を撤廃し、いわゆる「スイスフランショック」を巻き起こした。 最近のスイスフラン