タグ

物理学に関するushiwatatのブックマーク (30)

  • 南部陽一郎 - 代表的な卒業生 - 東京大学 大学院理学系研究科・理学部

    南部陽一郎先生は、1921年に東京でお生まれになり、2歳のとき関東大震災で壊滅した東京から父の吉郎氏の故郷である福井市に移り、17歳まで過ごされました。福井市立進放小(現・松小)、旧制福井中学(現・藤島高)、旧制一高を経て、1942年東京帝国大学の理学部物理学科を卒業されました。卒業後直ちに陸軍に召集されレーダー研究所などに配属された後、終戦を経て、1946年からは東大理学部物理学科の嘱託、助手を務められました。1949年には、新設の大阪市立大学へ移られ、1952年に米国プリンストン高等研究所の研究員として渡米されました。1956年からはシカゴ大学に奉職され、1970年に米国国籍を取得されています。 南部先生は、その温厚で謙虚なお人柄で良く知られていますが、世界中の物理学者から尊敬されている一番の理由は、誰にも真似することのできない南部先生独自の理論的アイデアの数々です。相対論的場の量子

    ushiwatat
    ushiwatat 2016/04/29
    |基本法則は単純ですが、世界は退屈でない、なんと理想的な組み合わせではありませんか|
  • 視点・論点 「シリーズ・次世代への遺産 南部 陽一郎」 | 視点・論点 | NHK 解説委員室 | 解説アーカイブス

    立教大学 特任教授 江口 徹 私達の敬愛する南部陽一郎先生がさる7月5日に心筋梗塞のためにお亡くなりになりました。享年94歳でした。南部先生は戦後に現れた世界最高の理論物理学者のお一人で、現在の素粒子論の形成に非常に重要なお仕事をいくつも残されました。 我々の世代の研究者にとって先生は空に輝くあこがれの星のような存在でアイドルのような人物でした。先生が亡くなられたのは誠に残念でなりません。 素粒子というのはこれ以上分割できない自然界の最も基的な粒子で、これらの粒子を分類したりその間に働く力を明らかにするのが素粒子論の役割です。現在、素粒子の間には「強い力」、「弱い力」など4種類の力が知られています。日は中間子を発見した湯川先生以来、素粒子の研究には優れた伝統があります。 南部先生のお仕事で最も特徴的なところは、先生の研究が常に他の物理学者達の仕事にくらべてその数年先、10年先を歩んでい

    視点・論点 「シリーズ・次世代への遺産 南部 陽一郎」 | 視点・論点 | NHK 解説委員室 | 解説アーカイブス
    ushiwatat
    ushiwatat 2015/12/25
    |先生とお会いできなくなって大変寂しくなります。ご冥福を心より御祈りいたします。| 合掌。
  • 『人類を変えた素晴らしき10の材料』鋼鉄・ガラス・グラファイト、すべての材料は材料からできている - HONZ

    たとえば宇宙、あるいは深海、もしくは辺境。人類は未知の世界に魅了され、フロンティアを切り開いてきた。だが我々の日常には、もはや冒険すべきフロンティアは残されていないのだろうか。 材料科学という研究に従事してきた著者は、マンションの屋上から見えるありふれた風景を材料という視点から見つめ直すことにより、既知の世界をフロンティアへと変える。 文明とは煎じ詰めれば材料の集合体であり、万物は数々の材料から形づくられる。書では鋼鉄やチョコレート、ガラスからインプラントまで10種類の材料を取り上げ、人間スケールの世界から微細なスケールの内なる宇宙へと旅立っていく。 根底にあるのは、「すべての材料は、材料からできている」というシンプルな事実である。は紙から出来ており、その紙はセルロース繊維から出来ており、さらにセルロース繊維は原子から構成される。 それぞれの詳細を観察するために、描かれる対象は人間スケ

    『人類を変えた素晴らしき10の材料』鋼鉄・ガラス・グラファイト、すべての材料は材料からできている - HONZ
  • 『原子・原子核・原子力-わたしが講義で伝えたかったこと』 - HONZ

    さすがは山義隆、と唸るしかない一冊だ。これが予備校での講演録だというから恐れ入る。原子とは何か、原子核とは何か、が、アリストテレスにはじまり、発見の歴史的経緯を追いながら丁寧に説明されていく。多少の数学と物理の知識は必要かもしれないが、古典力学から説き起こされる原子や原子核の話は直感的に捕らえやすく、決して難しくない。 そして、最後は原子力について。核分裂の発見から、原子炉の開発、そして、原子爆弾。もちろん原子力発電の問題についても論じられている。あぁ、なるほど、このを読むと、山義隆が『磁力と重力の発見』で大佛次郎賞を受賞した時の、何のために勉強するのかについて語ったこの言葉がすとんと腑に落ちる。 専門のことであろうが、専門外のことであろうが、要するにものごとを自分の頭で考え、自分の言葉で自分の意見を表明できるようになるため。たったそれだけのことです。そのために勉強するのです。 原子

    『原子・原子核・原子力-わたしが講義で伝えたかったこと』 - HONZ
  • アンプ ブラインドテスト

    これを見る限り、有意差有りと認められたアンプの組は少なくとも片方は真空管アンプである。真空管アンプは全高調波歪が人間の検知限である1%を超えるものが多いので有意差が出るものと思われる。 真空管アンプには個性があるということである。 半導体アンプの間では有意差は見られない。 ラジオ技術誌の真空管アンプ比較 2005.5.13 追加 かなり古い話だが、ラジオ技術誌1983年12月に掲載された2つの真空管アンプのブラインドテストの結果を紹介する。(掲示板に投稿された上田さんの好意により送ってもらった記事です) これは、これに先立って行われた高名なアンプ設計者武末数馬氏が自らが設計製作した300BシングルアンプとEL34プッシュプルアンプについて、厳密なブラインドテストを行った結果、差が検知されず「これではいったい、アンプ技術者今まで何をしていたのか・・・」といわしめた有名な報告に懐疑的なアンプ設

  • オーディオにおける心理効果とブラインドテスト

    心理効果(プラシーボ)とブラインドテスト - それでも何故高価なケーブルを求める人がいるのか?-  オーディオの科学へ戻る 文で詳しく述べたように、スピーカーケーブルを変えることによる音質の変化など、あったとしてもごくわずかで普通の人が当に検知出来るのかどうか疑問です。特に、線材を変えることによる変化はあり得ないと物理学からは断言できます。それでも、やはり1m 数万円、いや数十万円もするケーブルを買う人がいると聞きます。その理由を考えてみました。もちろんこれは物理学でなく心理学・脳科学の問題なので素人考えであることを断っておきます。 まず、ケーブルを追い求める人(感覚派と呼びましょう)の言い分は、人間の聴覚は極めて敏感で、物理学では想像できないような僅かな変化も捉えることが出来ると主張します。そして,確かに物理学でもケーブルの構造により伝送特性は超高域においては変化します。 さて私も、

  • SFをもっと楽しむための科学ノンフィクションはこれだ! - 基本読書

    記事名そのまま。SFが好きなのに科学ノンフィクションを読んでない人をみると「現代の最先端科学なんて、どれもほとんどSFでめちゃくちゃ面白いのにもったいない!」と思う。こんなことを考えたのも昨日、オービタルクラウドを最近出したばかりのSFジャンルをメインに執筆している藤井太洋さんのASCII.jp:ITとともに生まれた産業革命に匹敵する質的な方法論 (1/4)|遠藤諭の『デジタルの、これからを聞く』 こんなインタビュー記事を読んだからだ。 藤井さんはデビュー作であるGene Mapperを含め、現代で可能な科学技術の延長線上に起こりえる地続きの未来描写が特徴的で、「今・ここにある技術の凄さ」が感じられるところが毎回凄いんだよなあとこれを読んでいて思い返していた。またそこで使われているアイディアは現代でもそのまま使えるものが多いし。技術的には現実が既にSFなのだ。 透明マントだって現実化して

    SFをもっと楽しむための科学ノンフィクションはこれだ! - 基本読書
  • 放射性廃棄物の無害化に道? 三菱重、実用研究へ - 日本経済新聞

    三菱重工業は重水素を使い、少ないエネルギーで元素の種類を変える元素変換の基盤技術を確立した。原子炉や大がかりな加速器を使わずに、例えばセシウムは元素番号が4つ多いプラセオジウムに変わることなどを実験で確認した。将来の実証装置設置に向け、実用化研究に入る。放射性セシウムや同ストロンチウムを、無害な非放射性元素に変換する放射性廃棄物の無害化処理に道を開くもので、原発メーカーとして実用化を急ぐ。百数十時間で元素変換

    放射性廃棄物の無害化に道? 三菱重、実用研究へ - 日本経済新聞
  • 山本義隆『世界の見方の転換』全3巻 | みすず書房

    義隆『世界の見方の転換』全3巻 1 天文学の復興と天地学の提唱  2 地動説の提唱と宇宙論の相克  3 世界の一元化と天文学の改革 [2014年3月20日刊] 2014.03.31 [『数学文化』では新連載スタート 山義隆「小数と対数の発見」] すでに古典たる評価を得ている『磁力と重力の発見』『一六世紀文化革命』に続き、「なぜ、どのように西欧近代において科学が生まれたのか」を解き明かす。近代科学誕生史〈三部作〉を締めくくる待望の書き下ろし。2014年3月20日刊行。 プトレマイオス理論の復元にはじまり、コペルニクス地動説をへてケプラーにいたる15-16世紀天文学の展開は、観測にもとづく天文学を言葉の学問であった宇宙論の上位に置くという学問的序列の一大変革をなしとげ、「まったく新しい自然研究のあり方を生みだした」。それは、「認識の内容、真理性の規準、研究の方法、そして学問の目的、そのす

    山本義隆『世界の見方の転換』全3巻 | みすず書房
  • 『宇宙の始まりと終わりはなぜ同じなのか』訳者あとがき by 竹内 薫 - HONZ

    超天才ロジャー・ペンローズ! 書は超天才ロジャー・ペンローズ博士の最新刊だ。 え? ペンローズって誰? うーん、たしかにペンローズは、玄人ウケするものの、さほど一般科学ファンに浸透しているとはいえないかもしれない。でも、この人、マジでスンゴイ科学者なんです。 ペンローズは、誰でも知っているホーキング博士のお師匠さんなんですね。あの「車椅子のニュートン」と呼ばれる天才物理学者の博士論文を審査して、のちに一緒に共同論文を書いていたりするわけ。 ペンローズの名前は、版画家エッシャーの不思議絵の科学的なヒントを与えた人物として、芸術史にも顔を出す。それもペンローズが、まだ子供の頃にエッシャーに教えたというのがスンゴイところ。 ペンローズは、トイレットペーパー訴訟でも世界的に有名になった。彼が発見した「準結晶」(=完全に規則正しくないけれど、秩序のある、結晶の仲間と考えてください)のパターンを、さ

    『宇宙の始まりと終わりはなぜ同じなのか』訳者あとがき by 竹内 薫 - HONZ
  • 書評:「137 ~ 物理学者パウリの錬金術・数秘術・ユング心理学をめぐる生涯」 アーサー・I・ミラー | タイム・コンサルタントの日誌から

    「137 - 物理学者パウリの錬金術・数秘術・ユング心理学をめぐる生涯 」 (Amazon.com) 20世紀前半の理論物理学をつくった知的巨人の一人、ヴォルフガング・パウリは57歳のとき、チューリヒ工科大学の講義中に突如病気で倒れる。すい臓がんだった。赤十字病院に入院した彼を見舞った友人に、パウリはたずねる。病室の番号に気づいたか、と。 「137号室だ!」パウリはうめくように言った。「わたしがここから生きて外に出ることは絶対にない。」(p.424) 137という数字は、「微細構造定数」(現代物理学に現れる主要な定数のひとつ)の逆数である。もし神なる主からどんな質問をしてもいいと言われたら、まっさきに聞いてみたいのは「なぜ 1/137 なのか?」だとパウリは述べたことがある。微細構造定数は、電子の電荷、真空中の光速、プランク定数の三つから導かれる無次元数で、パウリの師マックス・ボルンいわく

    書評:「137 ~ 物理学者パウリの錬金術・数秘術・ユング心理学をめぐる生涯」 アーサー・I・ミラー | タイム・コンサルタントの日誌から
  • すべらない授業 - 『これが物理学だ!』 - HONZ

    大量のアクセスとともに「Webスター」の称号も手に入れた、あの名物教授の講義がついに書籍化された。 MITの物理学者ウォルター・ルーウィン。彼の講義は、まるでロックスターのように教壇上をところ狭しと駆け回り、大教室をまるでサーカスのような興奮のるつぼと化してしまう。決め台詞は「その目で見ただろう?これが物理学だ!」。 その熱狂は、学内のみに留まるわけもない。MITのOCW(オープンコースウェア)プロジェクトが彼の講義ビデオをウェブ上に公開すると、またたく間にこの授業は世界中に知れ渡ることとなった。 その人気の秘密は、教室を一瞬で非日常空間へと変えてしまう、大規模なデモンストレーションにある。5メートルの椅子のてっぺんに腰掛け、床に置いたビーカーのクランベリージュースを、試験管で作った長いストローで吸い上げる。あるいは、大怪我の危険を冒して、小さいながら破壊力のある解体用鉄球の軌道上に自分の

    すべらない授業 - 『これが物理学だ!』 - HONZ
  • アルキメデスが金の王冠を沈めたとき水はあふれたか?

    フェリックス・クラインをして「理論と応用とを兼備した多面的な天才、真に独創的な研究家、科学上の革命家」と呼ばしめたアルキメデスについて、世に最も知られた逸話は、シラクサの王ヒエロン2世の王冠の金の純度を見分けた、この話だろう。 「ヒエロン王が職人に純金の塊を与えて王冠をつくらせたところ、その王冠には金をいくらか抜き取って銀が混ぜてあるという告発があった。この問題の解決を頼まれたアルキメデスは、ある日、湯がいっぱい入った浴槽につかったとき、浴槽につかった自分の身体と同体積の湯があふれ出し、体重も軽くなることを発見して、喜びのあまり「ヘライカ、ヘライカ(みつけた、みつけた)」と叫びながら裸で街を走ったという。これは、王冠と同じ重さの純金、純銀、それに金と銀を混ぜたという王冠を、水を張った同じ容器にそれぞれ入れて、あふれ出る水の量で王冠の不正を見破ったわけで、「アルキメデスの原理」として知られ、

    アルキメデスが金の王冠を沈めたとき水はあふれたか?
  • サルでもわかって欲しいカメラ原理講座: #03 レンズの大敵「収差」 | Principles | KAN'S memo

    サルでもわかってほしいカメラ原理講座第3回。 今回は、レンズの大敵「収差」をとりあげてみます。 サルでもわかって欲しいカメラ原理講座 目次 高いレンズはこの「収差」をうまく処理していますが、はてさて収差とはいったいなんなのでしょうか。 収差とは理想レンズからのズレ しょっぱなから答えを書いてしまいましたが、そういうことです。 いままでレンズの公式などで書いてきたレンズですが、これは理想的なレンズを前提にしています。技術者が目指す夢のレンズですね。現実のレンズでは像をそのまま「キレイに」像に結ぶというのは、かなり難しい作業です。理想レンズからのズレのことを収差と呼び、レンズ開発の歴史そのものが収差との戦いと言っても過言ではありません。しかしながら、先人の研究・開発のの甲斐あって、現在のレンズは理想レンズに近づいてきています。 レンズの収差は、主に レンズの形状 レンズの光学的特性 の2点で決

  • サルでもわかって欲しいカメラ原理講座: #02 絞りとは | Principles | KAN'S memo

    不定期連載第2回目の今回は「絞り」です。 写真撮影においては、焦点距離とともに撮影意図を反映させる一つの要因です。 サルでもわかって欲しいカメラ原理講座 目次 絞りを「開ける」とボケが大きくなる、開放絞り値が明るいレンズ、絞ると画質が良くなるが絞りすぎると逆に悪くなることもある、とは一体どういうことなのでしょうか。 レンズの絞りとは 何はなくともまず最初にレンズの絞り値(F値)のお話をしないといけません。 F値は、レンズの焦点距離とレンズの有効口径の比によって「相対的に」決まっています。焦点距離が同じレンズでは、有効口径が大きくなればF値が小さくなり、いわゆる「明るい」レンズとなります。逆に有効口径が小さくなるとF値が小さくなり「暗い」レンズとなります。明るいレンズにでは、レンズの口径を大きくとれるように大口径のガラスレンズを使っています。ですので一般的に、ガラスの量が多くなるため重くかつ

  • サルでもわかって欲しいカメラ原理講座:【コーヒーブレイク】接写するときに便利なレンズアクセサリー | Principles | KAN'S memo

    サルでもわかってほしいカメラ原理講座。 今回はコーヒーブレイク。 接写、つまり近くのものを大きく写すためのレンズおよびレンズアクセサリのお話です。 サルでもわかって欲しいカメラ原理講座 目次 撮影倍率と撮影距離 なにはなくとも撮影倍率のお話をしなければ話がはじまりません。撮影倍率とは、その名のとおり、撮影される倍率のことです。つまり、被写体が撮像素子上に写される倍率のことで、一般のズームレンズではと最大でも0.3倍程度のものが多いです。接写というのは、この撮影倍率を大きくするということになります。そのためにはレンズの公式に当てはめてみることが一番手っ取り早く、簡単に図解すると下図のようになります。 簡単のため、焦点距離が一定のレンズを仮定します。レンズの主点から被写体までの距離が、撮像素子・レンズ主点間距離と同じ時、被写体と撮像素子上の像の大きさが一致します。つまり、撮影倍率が1となります

  • サルでもわかって欲しいカメラ原理講座: #04 写真を写す撮像素子? | Principles | KAN'S memo

    サルでもわかってほしいカメラ原理講座第4回。 今回は、写真を出力するうえで欠かせない撮像素子のお話です。 サルでもわかって欲しいカメラ原理講座 目次 撮像素子とは、一般的にはフィルムとかCCD、CMOSなど写真の像を記録するための素子です。デジタルカメラでは半導体素子であるCCDやCMOSになりますが、CCD・CMOSの原理・利点などは次の機会に。今回は撮像素子の大まかな仕組みをお話します。 多層の感色層をもつカラーフィルム 撮像素子の言及だけでなく、カメラ一般のお話をする上で欠かせないのがフィルム。その原理は意外と簡単です。 まずは簡単に白黒フィルムのお話を。 フィルムの中には、光があたることによって構造が変化する有機分子が入っています。光があたった場所は有機分子が化学反応を起こし、光が当たっていない分子と違う構造に変化します。 この「感光」されたフィルムを化学薬品を用いて現像処理をする

  • サルでもわかって欲しいカメラ原理講座: #01 焦点距離と画角 | Principles | KAN'S memo

    カメラとレンズの仕組み・原理のお話を光学と電子技術でなるべく簡単にまとめてみようというこの企画。 前ブログでも、そこそこ好評だったようなので、ちゃんと復活させて続けていこうとおもいます。 動機は、最近、(中学高校レベルの)最低限の幾何光学の知識がないままカメラやってる方が多いなぁ、幾何光学を感覚的じゃなく理論的にちょっとでも知ってると撮影の可能性がものすごく広がるのになぁ、と思い込んでしまったというのが発端。 ですのでカメラ初心者の方だけでなく、カメラをなんとなくやってる方が主な読者対象です。詳しすぎる方はご遠慮ください。ボロがでまくりですので。 サルでもわかって欲しいカメラ原理講座 目次 第1回目の今回は、焦点距離と画角について。 カメラで撮影するときには広く写したいときは広角レンズ、遠くのものを写したいときは望遠レンズをつかっていることと思います。それ以上に、焦点距離の違うレンズで主被

  • 秀樹のばか-日本初のノーベル賞受賞者の愚問はいかに人々を活気づけたか?

    ソースはあの森毅なので真偽のほどに自信はないが、たとえばラ・フォンテーヌの寓話詩がたとえ事実と一致しなくとも(狂ったデモクリトスを診察したヒポクラテス、二人が親友になったというのは史実だろうか)人を真実に導く何事かを語っているように、この逸話も聞き留むべきものを備えているように思うので、いつのもましてうろ覚えのままに書き出してみる。 森毅は、晩年の湯川秀樹の人柄をしのばせるエピソードをいくつか紹介している。 最初のは森敦が森毅に教えてた話。 おそらく少人数を前にしての講義だったのだろう。 よくできる学生が、湯川が黒板で展開する数式に誤りを見つけた。 それを指摘すると、湯川はうーんとうなり、しばらく考えたが何ともすることができず、立ち往生してしまった。 それから「ちょっと待っとき」と言って、ぷいと教室を出た湯川は、しばらくすると岡潔(数学者)を連れて教室に戻ってきた。 「これなんやけど」 と

    秀樹のばか-日本初のノーベル賞受賞者の愚問はいかに人々を活気づけたか?
  • 「液体の上を歩く動画」の物理学