米国のインターネット広告は相変わらず絶好調だ。 IAB(the Interactive Advertising Bureau)とPwC(Pricewaterhouse Coopers)から公表された恒例の“IAB internet advertising revenue report”によると、昨年(2016年)のネット広告売上が725憶ドルとなり、前年比で21.8%も増えた。今年にも、TV広告を追い抜く勢いである。 このネット広告で最大の課題は、グーグルとフェイスブックの2巨人による寡占があまりにも進んでいることである。Digital Content NextのJason Kint氏がはじいたデータによると、図1に示すように、グーグルとフェイスブックによるネット広告売上の合計が、2016年に517憶ドル(=376憶ドル+141憶ドル)に達した。これは米国のネット広告売上高(725憶ドル)