マイクロソフトがクラウド戦略として、Windows AzureとWindows Serverの互換性、すなわちクラウドとオンプレミスの互換性を高めることを先週明らかにしました。では、同じく先週にイベント「Dreamforce 2009」を開催したセールスフォースはどのような戦略を明らかにしたのでしょうか? 実は同社はこのイベントで特に新しい戦略らしきものは語っていません。これは語るべき戦略がないのではなく、いままでと全く変わらぬ戦略を貫いているため、あらためて語る必要がないためと考えられます。 その変わらぬ戦略とは、企業向けアプリケーションのサービス提供に特化すること、といえます。セールスフォースは創業から一貫して、企業向けのサービスを提供することに特化してきました。最初はCRMアプリケーションをサービスとして提供し、そして数年前からは業務アプリケーションの開発環境と実行環境もサービスとし