アフガニスタン東部の山岳地帯トラボラで、山の方へ向かって歩く地元住民(2001年12月23日撮影)。(c)AFP/ROMEO GACAD 【6月16日 AFP】アフガニスタンの旧支配勢力タリバン(Taliban)が拠点としていた同国東部の山岳地帯トラボラ(Tora Bora)を今週、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が奪取したことが分かった。アフガニスタン政府報道官が15日、AFPに明かした。アフガニスタン東部でIS掃討作戦を主導する米軍にとっては手痛い後退だ。 トラボラは洞窟が数多く点在する山岳地帯で、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)設立者の故ウサマ・ビンラディン(Osama bin Laden)容疑者がかつて潜伏していた場所とされる。2001年末にはビンラディン容疑者を追う米軍が激しい攻撃を加えた。 米軍はここ数か月、トラボラのあるナンガルハル(Nangarhar)州で