【7月15日 時事通信社】米国防総省のホワイト報道官は14日、アフガニスタン東部クナール州で、同国における過激派組織「イスラム国」(IS)のトップであるアブ・サイード指導者を殺害したと発表した。昨年7月以降、駐留米軍がアフガンのISトップを殺害したのは3人目。 報道官の声明によると、駐留米軍は11日、パキスタンと国境を接するクナール州のIS拠点を攻撃。サイード容疑者のほかにも戦闘員数人を殺害した。 ISは「建国」の象徴とされたイラク北部モスルを失い、「首都」と位置付けるシリア北部ラッカでも、米軍の支援を受ける民兵組織「シリア民主軍」(SDF)の猛攻で追い詰められている。報道官は「アフガンでの勢力拡大を図るISにとって大きな打撃だ」と語った。 駐留米軍とアフガン治安部隊は今年3月、東部ナンガルハル州でIS掃討作戦を開始。4月には同州のIS拠点に大規模爆風爆弾(MOAB)を投下した。(c)時事