昨年末、国会で野党議員から「不正選挙で勝利した大統領は即刻、辞職せよ!」との声明文を突きつけられた韓国の朴槿惠大統領。 就任当初は高い支持率を誇った韓国初の女性大統領が、窮地に陥っている。 「日本ではあまり報道されていませんが、韓国では連日、退陣を求めるデモが起きています」(元時事通信社ソウル特派員・室谷克実氏) まずウォン高の影響で、経済はガタガタ。輸出偏重の韓国モデルが崩壊した。 そこへもってきて、外交政策での失敗が、次々と明るみに出た。 朴政権は発足以来、一貫して中国にすり寄る姿勢を見せていた。 ところが、韓国が管轄権を主張する離於島の上空を含む東シナ海上空に、中国が「防空識別圏」を設定。 これによって、「韓国は中国に裏切られた格好になる」(前同)のだという。 しかも、親密な関係であったはずのアメリカからは、「反対側(中国を指す)に賭けるような行動は好ましくない」と釘を刺される始末。