新幹線のようなデザインの“箱”――。JR東海の小牧研究施設(愛知県小牧市)にある、「車両運動総合シミュレータ」です。実車の乗り心地を再現できる、世界初の本格的な実験装置といいます。 【写真】本物のN700系か! シミュレータ内部の様子 内部へ入ると、本物のN700系電車にそっくり。この装置で、浜松駅から東京駅に向かって発車するときの状況を体験しました。 本物と同様の加速感を受けて浜松駅を発車すると、車窓も流れて行きます。CGで再現されたものですが、あわせて“車内”に聞こえてくる音は、実際の車両からとったものだそうです。 “列車”はまもなくポイント(分岐器)を通過し、浜松駅のホームがある線路から、東海道新幹線の本線へ合流。このときの揺れは、感覚的にはまさに「そのもの」でした。対向列車とすれ違ったときも、まさに「そのもの」。もし本物のN700系に乗っている途中、この「車両運動総合シミュレータ」