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詩歌に関するvopinkpunkのブックマーク (1)

  • 紫陽花(アジサイ) 和歌歳時記

    紫陽花の歌は万葉集に二首あるが、平安時代にはほとんど見えなくなる。古今集から新古今集までの八代集に、紫陽花を詠んだ歌は一首も採られていない。梅雨の季節に欠かせない風物詩と思える紫陽花が、古典和歌ではこれほど不人気なのも、不思議な気がする。 万葉集に見えるのは、次の二首である。 言問はぬ木すらあぢさゐ諸弟(もろと)らが練りのむらとにあざむかれけり 大伴家持 あぢさゐの八重咲くごとく弥(や)つ代にをいませ我が背子見つつ偲はむ 橘諸兄 家持の歌では、紫陽花が人を欺く不実なものの譬えに使われている。色が変わりやすく、しかも実を結ばない花なので、こう言うのだろう。いっぽう諸兄の歌では、八重咲きの紫陽花をめでたい花として取り上げている。当時の紫陽花は、花(実は萼であるが) の数が少ない日原産のガクアジサイであろうと言われているが、貴族の庭園などには厚咲きのものも植えられていたらしい。それなりに古来賞

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