どの書体でどのように組めば、読みやすいか。 内容によって、対象読者によって、判型によって、造本によって……。ある低度の幅を持って、相応しいものはあると思う。「使用できるフォント」かどうかという制約があるが。 本文のフォーマットを検討しているときに、「ふつうの書体にしましょう」「ふつうの組み方にしましょう」などと言われる事がある。 即座に「ふつうって何だ?」と思うが、相手の考える「ふつう」というのが、リュウミンだったり、天地左右中央に置いた版面だったりで、途方に暮れたりする。 最初にあげたようなもろもろの条件を考えて、より相応しそうなものが「ふつう」なのではないかと私は思う。その地点から考えて、あえて他の選択肢を選ぶか否かという判断をするものじゃないのかなあ。 リュウミンが悪いということではないです。理由を聞くと、よく使っているとか、どこでも入稿できるとか、いまいちな動機で取り付く島もなかっ