縦組・横組と中点 縦組か横組かの組方向は、書籍では原稿編集(原稿整理)の段階で決定している。その方針に従って約物の使い方などは、整理すればよい。しかし、電子書籍では、読者側で組方向を変更できる場合も多く、組方向によって約物の使い方で問題がでることが考えられる。 ここでは中点(・)について、どんな問題があるか、いくつかのケースを取り上げてみる。 なお、“・”の呼称としては、JIS X 0213では参考として日本語名称に“中点(なかてん)”を採用している。出版や印刷の現場では“中黒(なかぐろ)”と呼ばれることも多い。このほか、中(なか)ポツ、ポツなどといった呼び方もある。 中点は語句の区切りを示す 中点の代表的な使用例は、語句の併記を示す用法である。一般的な例であれば、どちらの組方向にしても問題はでない。 例:編集・デザイン・組版の作業 外国人名を片仮名表記する場合の姓名の区切りとして中点はよ