世界史を学ぶとき、あなたはどうするか。教科書にある膨大な事項を覚えようとする人もいるだろう。だが、西洋歴史小説の第一人者である直木賞作家の佐藤賢一氏は、「人が主役でない歴史は物足りない。アレクサンドロス大王のような代々の『世界征服の意思』を知るのがいいのではないか」と提案する――。 ※本稿は、佐藤賢一『学校では教えてくれない世界史の授業』(PHP研究所)の「はじめに」と第一章「アレクサンドロス大王こそ世界史の出発点」の一部を再編集したものです。 「自分たちの歴史をこそ世界史にするのだという意志」――。紀元前331年10月1日、アレクサンドロスが率いるマケドニア軍がペルシア軍を破った「ガウガメラの戦い」を描いた版画(写真=iStock.com/ZU_09) どうすれば世界史を語れるのか 世界史を語るというのは、本当に大変な作業です。世界史なんて、全体どうやったら語ることができるんだろうと、の
![人類の歴史は"世界征服の意思"で作られた 教科書が教えない"世界史"の読み方](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/fa84a13f4aa870313c7029ba308d6c5c0f55cf5e/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fpresident.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2Fe%2F7%2F1200wm%2Fimg_e71967e00d6415c199c3d82c5c08fcb8680764.jpg)