―インタビュアーより、“「マルチメディア」という用語をどう考えるか”と問われて 宮本 : 私にとってマルチメディアは、ハード的に考えて、単に大容量でアクセスの遅いROMを使うものということですね。それをある人はコンピュータと言い、我々はゲーム機と呼んでいるわけです。重要なのは、むしろそのハードを何百ドルかの値段でお客さんに買ってもらうためには、どんなソフトが必要なのかという部分ではないですか。例えば「スーパーマリオVI」が、700ドルのハードのソフトとして売る自信があるとすれば、我々はそのハードに乗っかればいいはずなんです。マルチメディアが怪しいのは、その何百ドルだかのハードを確実に売るためのソフトを作る、と誰も言っていない点ではないでしょうか。(中略) マルチメディアは、今のところハードに関しては「こういうスペックのものを作ります。何ドルで売ります」という確実なビジョンがある。しかし、そ
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