愛知県の航空自衛隊小牧基地で昨年3月に開催されたイベントで、空自アクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」が必要な許可を取らずに曲技飛行をしたとして、地元の住民約380人が26日、航空法違反の疑いで、当時の基地司令やパイロットらへの告発状を名古屋地検に提出した。こうした告発は全国初とみられる。 航空法は人口密集地域で宙返りや横転などの曲技飛行を行う場合、国土交通相の許可が必要と規定。住民は基地周辺が人口密集地域に該当するのに許可を申請せず、急激な方向転換を伴ったり、機体を90度以上傾けさせたりする飛行をしたなどと訴えている。 記者会見した長谷川一裕弁護士によると、26日時点で告発状は受理されていない。長谷川弁護士は「密集地域での飛行は住民の安全を考慮してやめるべきだ」と話した。 小牧基地は「告発状を見ていないので何も答えることはできない」としている。 ブルーインパルスは空自松島基地(宮城県