トルクメニスタンの砂漠で何十年も燃え続ける巨大なメタンガス噴出孔ダルバザ・クレーターの近くにテーブルセットを置いたツアーガイド。(PHOTOGRAPH BY CAROLYN DRAKE, MAGNUM PHOTOS) ナショナル ジオグラフィックのエクスプローラー(探求者)であるジョージ・コロウニス氏は、10年前に史上初めて燃えさかる「地獄の門」に入った。トルクメニスタン中北部のカラクム砂漠にぽっかりあいた直径70メートル、深さ30メートルの巨大な穴だ。正式には近くの村にちなんで「ダルバザ・クレーター」と名付けられているが、通称の方がしっくりくる。この穴からはメタンガスが噴き出していて、何十年も前に燃えはじめた火が今日までずっと燃え続けているのだ。 コロウニス氏は2年がかりで計画を練り、クレーターの上に張り渡されたロープにぶら下がってクレーターの内側に入った。そして、わずか17分の間に、ガ