'19年8月14日(水) 近所のスーパーに お盆用品を取りそろえた 一角があった。 供物を載せる小さなござや、 火をたくためのほうろく皿、 線香にらくがん、ちょうちん などなど。都会の片隅でも、 亡くなった人を迎える 昔ながらの風習が息づいて いる。どんな由来で、 いつごろ始まったのか ▼一説にはこうだ。 シャカの弟子、目連は 父母があの世の餓鬼道に おちているのを知る。 師の教えの通り、修行中の 僧らに飲食を供すると、 父母は餓鬼道を抜け出せた ――。日本では7世紀の 推古天皇のころに始まって、 平安時代には貴族の間で定着 したという。正月と並ぶ 年中行事で、この時期に 帰省する方も多いだろう ▼墓に参ってご先祖と 向き合い、食卓を囲み父母や 親族らと語らう。だが、 そんなひとときにも 少子高齢化は、じわり影響を 及ぼし始めたのかもしれない。 最近「墓じまい」なる言葉を 見聞きするように