‘23年1月2日(月) イタリア国家統計局(ISTAT)は (12月)5日、 同国人口が5900万人を下回り、 他の欧州連合(EU)諸国より はるかに急速に高齢化しているとの 報告を発表した。 人口の減少と高齢化は 生産性低下や技術革新の停滞、 医療費増加などに直結するため、 イタリアのような停滞経済には 重大な懸念となる。 ISTATトップのジャンカルロ・ ブランジャルド氏は議会の公聴会で、 「速報値によると、今年(22年) 1月1日時点の人口は 5898万3000人に減少した。 今後はわが国の平均余命が 大きく伸びる一方で同水準の 出生率低下が予想され、 他の欧州諸国よりはるかに急速に 高齢化が進むと考えられる」と 述べた。 ISTATは9月、基本シナリオによると、 人口は2021年時点の5920万人から 50年には5420万人、70年には 4770万人となり、約20%減少する 可能性